[アーティクル]
11/16/2016

System Center 2012 R2 用 Service Provider Foundation のリリースノート

公開日: 2016年7月

対象: System Center 2012 R2 Orchestrator

これらのリリースノートは、Service Provider Foundation のコンポーネントである System Center 2012 - Orchestrator に適用されます。ユーザーの環境で発生する可能性のある既知の問題の最新情報が含まれています。

Service Provider Foundation ソフトウェア開発ガイドに関するリリースノートについては、「Release Notes for Service Provider Foundation Developer's Guide (Service Provider Foundation 開発者ガイドのリリースノート)」を参照してください。

既知の問題

VMM 2012 SP1 のインストールで問題が発生する

説明 : Virtual Machine Manager (VMM) 2012 SP1 がインストールされたサーバーに Service Provider Foundation 2012 R2 のインストールを完了できますが、正しく動作しません。

**対応策 :**ありません。Virtual Machine Manager (VMM) 2012 SP1 をアンインストールし、VMM 2012 R2 をインストールしてから、Service Provider Foundation 2012 R2 をインストールします。

SPF サーバー名は FQDN 形式でなければならない

**説明 :**Service Provider Foundation (SPF) サーバーに NetBIOS 名を指定すると機能しません。 SPF サーバー名は完全修飾ドメイン名 (FQDN) 形式でなければなりません。 SPF は、Orchestrator の機能です。

**対応策 :**FQDN 形式で SPF サーバーの名前を指定します。

SPF 実行アカウントの値を個別に更新するとエラーが発生する

**説明 :**Service Provider Foundation (SPF) の実行アカウントのドメイン、ユーザー名、またはパスワードを個別に更新するとエラーが発生します。 SPF は、Orchestrator の機能です。

**対応策 :**実行アカウントを新しいドメイン、ユーザー名、またはパスワードで更新する場合は、すべての値を同時に入力しなければなりません。

IPv6 のみが有効になっているコンピューターにインストールできない

**説明 :**IPv6 のみが有効なネットワークアダプターを持つコンピューターに、Service Provider Foundation をインストールできません。

**対応策 :**IPv4 を有効にします。

仮想マシンをクラウド間で移動できない

説明 : Service Provider Foundation は、仮想マシンをあるクラウドから別のクラウドに移動することに対応できません。

**対応策 :**ありません。これは、既知の制限です。

ゲストオペレーティングシステムなしで新しく作成された仮想マシンが使用できない

**説明 :**空の仮想ハードディスク (VHD) を使用して、テンプレートから新しい仮想マシンを作成できます。ただし、13206 エラーが概要ページに表示されます。ゲストオペレーティングシステムを含まない VHD を使用して作成された仮想マシンは、使用できません。

**対応策 :**ゲストオペレーティングシステムのある仮想マシンを作成します。

大容量の VHD から仮想ディスクドライブを作成すると、タイムアウト例外になる

**説明 :**大容量の VHD を使用して仮想ディスクドライブを作成すると、散発性のタイムアウト例外が発生することがあります。

**対応策 :**操作を再試行します。

ユーザーロールを作成できないことがある

**説明 :**2 台目の Virtual Machine Manager (VMM) サーバーで新しいユーザーロールを作成しようとすると、それが不測の偽装として扱われるため、管理者ユーザーロールが新しいユーザーロールを作成できなくなることがあります。

**対応策 :**VMM アプリケーションプールをリサイクルします。

新しい発行者とキーに対してテナントが更新されない

**説明 :**指定のキーと発行者名でテナントを作成して、(T:Microsoft.SystemCenter.Foundation.Cmdlet.Set-SCSPFTenant コマンドレットの使用などにより) 同じテナントを新しいキーと発行者名に更新すると、テナントの新しいキーがデータベースで更新されません。

**対応策 :**次の例で示すように、テナントを再作成します。

PS C:\> $tenant = Get-SCSPFTenant -Name "TenantToFix"  
PS C:\> $issuerName = (Get-SCSPFTrustedIssuer -Tenant $tenant).Name  
PS C:\> $stamps = Get-SCSPFStamp -Tenant $tenant  
PS C:\> $userroles = Get-SCSPFTenantUserRole -Tenant $tenant | Select-Object Name  
PS C:\> Remove-SCSPFTenant -Tenant $tenant  
PS C:\> $tenant2 = New-SCSPFTenant -Name "FixedTenant" -IssuerName $issuerName -Key $key2 -Stamps $stamps  
PS C:\> $userroles | foreach {New-SCSPFTenantUserRole -Tenant $tenant2 -Name $_.Name}

サイレントインストールでの二重引用符を含むパスワード

**説明 :**正しくエスケープされていない二重引用符を含むパスワードを使用して、Service Provider Foundation のサイレントインストールを実行すると、アプリケーションプールの資格情報が目的のサービスアカウントではなくネットワークサービスを使用する可能性があります。

**対応策 :**インターネットインフォメーションサービス (IIS) で、各 Service Provider Foundation Web サービスについてアプリケーションプールの資格情報が正しく設定されていることを確認します。サイレントインストールの詳細については、「セットアップのコマンドラインオプションのサービス・プロバイダーの基礎」を参照してください。

参照

Service Provider Foundation の展開
 Service Provider Foundation の管理
 Service Provider Foundation のアーキテクチャの概要

System Center 2012 R2 用 Service Provider Foundation のリリース ノート