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System Center 2012 のインストール - DPM

 

公開日: 2016年3月

対象: System Center 2012 SP1 - Data Protection Manager、System Center Data Protection Manager 2010、System Center 2012 - Data Protection Manager、System Center 2012 R2 Data Protection Manager

System Center 2012 – Data Protection Manager (DPM) のインストール時には、DPM アプリケーションと DPM の前提条件となるソフトウェアをインストールする必要があります。DPM セットアップ ウィザードの指示に従って、DPM の構成設定を指定します。このウィザードに従って DPM をインストールすると、統合インストール処理で前提条件となるソフトウェアも自動的にインストールされるか、またはインストールのためのリンクが表示されます。 不明な点があれば、いつでも [ヘルプ] をクリックしてください。

DPM セットアップ ウィザードでは、DPM 前提条件ソフトウェアを DPM 製品 DVD からインストールするようになっています。DPM のインストールで市販の前提条件ソフトウェア製品を使用する場合は、DPM セットアップ ウィザードを開始する前にこれらの製品を手動でインストールしてください。

セットアップの実行

  1. インストール メディアで setup.exe を右クリックしてから、[管理者として実行] をクリックします。

  2. [インストール] 一覧で、[Data Protection Manager] をクリックします。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページを使用し、[同意する] をクリックして、セットアップを開始します。 次に、[OK] をクリックします。 条項に同意しない場合は、[キャンセル] をクリックしてセットアップを終了します。 ライセンス条項をコピーしてテキスト エディターに貼り付け、印刷することができます。 インストールが完了したら、DPM 管理者コンソールの [DPM について] アイコンをクリックして、ライセンス条項にアクセスします。

  4. [ようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  5. [前提条件の確認] ページで、[確認してインストール] をクリックして、コンピューターがセットアップ要件を満たしていることを確認します。 前提条件の確認を完了する前に、次のようにして、DPM データベースに使用される SQL Server インスタンスを指定する必要があります。

    • DPM サーバーに併置されている SQL Server のインスタンスを使用するには、[SQL Server の専用インスタンスを使用する] を選択します。 ここでは DPM は、SQL Server 2008 の新しいインスタンスをサーバーにインストールするか、または既存のインスタンス (存在する場合) を使用します。 System Center 2012 SP1 で DPM を実行しており、SQL Server 2012 のローカル インスタンスを使用する場合は、トピック「Azure Virtual Machine として DPM をインストールする」を参照してください。

    • または、SQL Server のリモート インスタンスを使用する場合は、[SQL Server の既存のインスタンスを使用する] を選択します。

    • [SQL Server のインスタンス] に、リモートの SQL Server インスタンスの名前を形式***<コンピューター名>\<インスタンス名>*** で入力してから、ローカル管理者グループと、リモート インスタンスがインストールされているコンピューターの SQL Server Sysadmin 固定サーバー ロールの両方のメンバーであるドメイン ユーザー アカウントの資格情報を入力します。

    • ユーザーの名前、ドメイン、パスワードなど、資格情報を指定します。 次の点に注意してください。

      • SQL Server のリモート インスタンスを使用して DPM をインストールする場合、コンピューター名にはローカライズされた文字を使用することができません。

      • ローカルの Administrators グループと、リモート インスタンスがインストールされたコンピューターの SQL Server Sysadmin 固定サーバー ロールの両方のメンバーであるドメイン ユーザー アカウントを使用します。 セットアップの完了後、ローカル Administrators グループからアカウントを削除することができます。

      • DPM とそれが保護するコンピューターとの間で、またはプライマリ DPM サーバーとセカンダリ DPM サーバーとの間でブロック レベルの変更を追跡し、転送するために が使用するボリューム フィルターを起動するには、再起動が必要になります。

    • インストール後、DPM データベースの名前は DPMDB_<DPMServername> または DPMDB_<DPMServername><GUID> になります。

    • 前提条件の確認を実行すると、1 つ以上の必須または推奨コンポーネントについて「項目確認失敗」の記号が表示されている場合、以下のいずれかが表示されます。

      • 警告。 推奨コンポーネントが存在しないか、互換性がないことを示します。 アラートの内容を確認し、今すぐ問題を解決するか、インストールを続行するかを判断してください。 推奨コンポーネントが存在しない場合は、[次へ] をクリックすると、DPM によって前提条件となる必須のソフトウェアがインストールされます。

        [!メモ]

        インストーラーでは、Windows の更新プログラムはインストールされません。 更新プログラムは各自でダウンロードし、インストールする必要があります。

      • エラー。 必須コンポーネントが存在しないか、互換性がないことを示します。 エラーを解決したら、[確認] をクリックして、すべてのコンポーネントがインストールされていることを確認した後、インストールを続行してください。

      • 前提条件の確認が完了し、必須コンポーネントがすべて存在している場合、確認メッセージが表示され、[次へ] ボタンが使用できるようになります。

  6. [製品登録] ページで、DPM のコピーの登録に使用される識別情報を次のように指定します。

    • [ユーザー名] で、名前を入力します。DPM をインストールするときには、DPM サーバーを管理するユーザーの名前を入力します。 ユーザー名は、セットアップを続行するために必要です。

    • [会社] で、必要に応じて、自分の組織名を指定します。

    • [プロダクト キー] で、DVD に付属しているキーを指定します。

    • [クライアント ライセンス] で、クライアント コンピューター (ラップトップとデスクトップ) の保護を承認するために購入したライセンスの数を指定します。

    • [標準ライセンス] で、ファイル リソースおよびシステム状態の保護を承認するために購入したライセンスの数を指定します。

    • [エンタープライズ ライセンス] で、ファイル リソースとアプリケーション リソースの両方の保護を承認するために購入したライセンスの数を指定します。

  7. 識別情報を入力したら、[次へ] をクリックします。

  8. [インストールの設定] ページで、DPM プログラムとデータベースのファイルをインストールする場所を指定します。 次の点に注意してください。

    1. これらのファイルは、ローカル ドライブにのみインストールできます。 読み取り専用フォルダーや隠しフォルダー、ローカルの Microsoft Windows フォルダー (Documents and Settings やWindows NT、Program Files など) のすぐ下にインストールすることはできません。 ただし、Program Files フォルダーのサブフォルダーにはインストールできます。

    2. インストール パーティションは、NTFS ファイル システムのフォーマットでなければなりません。 ブート パーティションで障害が発生しても簡単に回復できるように、ブートで使うものとは別のパーティションに DPM をインストールします。

    3. [プログラム ファイル][変更] をクリックして、既定の DPM プログラム ファイルのインストール場所を変更します。

    4. [データベース ファイル][変更] をクリックして、DPM データベースの既定のインストール場所を変更します。

    5. [必要な領域] で、選択されているドライブがインストールに十分な領域があることを確認します。

  9. インストールの設定情報を入力したら、[次へ] をクリックします。

  10. [セキュリティ設定] ページで、DPM と SQL Server のサービス アカウントのパスワードを選択します。

    • [パスワード] で、制限された MICROSOFT$DPM$Acct および DPMR$<コンピューター名> アカウント用の強力なパスワードを入力します。 セキュリティ上の理由から、DPM では Microsoft SQL Server のインスタンスおよび SQL Server Agent サービスを、MICROSOFT$DPM$Acct アカウントで実行します。このアカウントは、DPM のインストール時に DPM のセットアップによって作成されます。 安全にレポートを生成するために、DPM が DPMR$<コンピューター名> アカウントを作成します。 次の点に注意してください。

      • リモートの SQL Server を使用する場合、SQL Server サービス アカウントは作成されません。

      • 強力なパスワードの設定は、システムのセキュリティに不可欠です。 強力なパスワードとは、ユーザー アカウント名そのものや部分的に同じ文字列が含まれないよう 6 文字のパスワードで、大文字、小文字、0 ~ 9の数字、および記号 (!、@、# など) の 4 種類の文字うち少なくとも 3 種類を含むパスワードを指します。

      • 指定したパスワードに有効期限はありません。

      • DPM によって、SQL Server のインスタンスのシステム管理者 (SA) のパスワードが、MICROSOFT$DPM$Acct アカウントに指定したパスワードと同じパスワードに設定されます。

  11. パスワードを確認入力したら、[次へ] をクリックします。

  12. [Microsoft Update のオプトイン] ページで、必要に応じて、Microsoft Update サーバーにサインアップします。 サインアップするには、[Microsoft Update を使用して更新プログラムを確認する] を選択します。 このサービスにサインアップすると、DPM 更新プログラムだけでなく、Microsoft Update カタログからのすべての重要な更新プログラムや必須の更新プログラムが配布されることに注意してください。

  13. Microsoft Update サービスのオプションを選択した後、[次へ] をクリックします。

  14. [カスタマー エクスペリエンス向上プログラム] ページで、Microsoft カスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) に参加するかどうかを選択します。 CEIP は、お客様から Microsoft アプリケーションの使用に関するデータを収集し、製品やサービスの向上に役立てるプログラムです。 参加するには、[はい、このプログラムに匿名で参加します] をクリックします。 または、[いいえ、後で通知を受け取ります] をクリックして、登録を辞退します。 CEIP の登録は、DPM 管理者コンソールのオプションでいつでも変更できます。

    CEIP のオプションを選択したら、[次へ] をクリックして続行します。

  15. [概要] ページで、インストールの設定を確認し、[インストール] をクリックして続行します。

  16. [インストール] ページで、セットアップの進捗状況を監視できます。 いつでも [キャンセル] をクリックすれば、セットアップを終了します。 インストールが完了したら、[完了] をクリックして DPM セットアップ ウィザードを終了します。

参照

前提条件となるソフトウェアの手動でのインストール