次の方法で共有


VMM ライブラリで同等のオブジェクトを作成または変更する方法

 

対象: System Center 2012 SP1 - Virtual Machine Manager、System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager、System Center 2012 - Virtual Machine Manager

ファイルベースのライブラリ リソースを Virtual Machine Manager (VMM) の同等のオブジェクトとしてマークし、同等のオブジェクトを変更するには、次の手順を実行します。 たとえば、シアトルとニューヨークなど、2 つのサイトにあるライブラリ共有に、Windows Server 2012 ベースのバーチャル ハード ディスク (.vhd) ファイルを保管している場合、それらの .vhd ファイルを同等のオブジェクトとマークできます。 また、新しいバーチャル マシン用にテンプレートを作成し、同等のオブジェクトがある .vhd を指定すると、VMM ではサイト固有ではなく同等のオブジェクトの任意のインスタンスを使用できます。 これによって、複数のサイトで 1 つのテンプレートを使用できます。

System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

バーチャル マシンとサービスの展開の場合、VMM では、同等のオブジェクトとして .vhd ファイル、.iso イメージ、およびカスタム リソースのみをサポートしています。

[!メモ]

スタンドアロンの VMM 管理サーバーの VMM の設定時に、Server App-V フレームワークと Web Deployment フレームワークのカスタム リソースは同等オブジェクトとしてライブラリへ自動的に追加されます。 既定のリソースを使用して複数のライブラリ共有を追加する場合、すべてのフレームワーク リソースは自動的に同等とマークされます。これは、同じファミリ名、リリース値、および名前空間を共有しているためです。

アカウントに関する要件 オブジェクトを同等とマークするには、管理者、代理管理者、またはセルフサービスのユーザー ロールのメンバーである必要があります。 代理管理者は、自分のユーザー ロールのスコープ内にあるライブラリ共有でのみ、オブジェクトを同等とマークできます。 セルフサービス ユーザーは、VMM ライブラリのセルフサービス ユーザー コンテンツでそのユーザー ロールのデータ パス内にあるオブジェクトについてのみ、同等とマークできます。

オブジェクトを同等とマークするには

  1. [ライブラリ] ワークスペースを開きます。

  2. [ライブラリ] ウィンドウで、[ライブラリ サーバー] をクリックします。

    [!メモ]

    セルフサービス ユーザーの場合、[ライブラリ] ウィンドウの [セルフ サービス ユーザー コンテンツ] を展開し、ユーザー ロールのデータ パスをクリックします。

  3. [物理ライブラリ オブジェクト] ウィンドウ (セルフサービス ユーザーとして接続した場合は [セルフ サービス ユーザー オブジェクト] ウィンドウ) で、[種類] 列見出しをクリックして、ライブラリ リソースを種類ごとに並べ替えます。

    [!メモ]

    管理者または代理管理者の場合、[ライブラリ サーバー] 列には各リソースの場所が表示されます。

  4. 次のいずれかの方法を使用して、同等とマークするリソースを選択します。

    System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

    同等とマークするリソースは、ファイルの種類が同じである必要があります。 たとえば、同等の .vhd ファイルを同等のオブジェクトとマークし、同等の .iso ファイルを別の同等のオブジェクトとマークすることができます。

    • 最初のリソースをクリックし、Ctrl キーを押したままで、同等とマークする他のリソースをクリックします。

    • 範囲を選択するには、範囲の最初のリソースをクリックし、Shift キーを押しながら範囲の最後のリソースをクリックします。

    たとえば、Windows Server 2008 R2 ベースの .vhd ファイルを Win2008R2Ent というシアトルのライブラリ共有に保管し、同等の .vhd ファイルをニューヨークのライブラリ共有に保管した場合、両方の .vhd ファイルを選択します。

  5. 選択したリソースを右クリックし、[同等のものをマーク] をクリックします。

  6. [同等のライブラリ オブジェクト] ダイアログ ボックスで、次のいずれかを実行し、[OK] をクリックします。

    • 新しい同等のオブジェクト セットを作成する場合は、[ファミリ] リストにファミリ名を入力します。 [リリース] リストにリリース値を入力します。

      たとえば、ファミリ名に Windows Server 2008 R2 Enterprise、リリース値に 1.0 を入力します。

      [!メモ]

      [リリース] リストの値は文字列フィールドです。 そのため、任意の文字列値を入力できます。

    • リソースを既存の同等のオブジェクト セットに追加するには、[ファミリ] リストで、既存のファミリ名をクリックします。 [リリース] リストのリリース値をクリックします。

      同等と見なされるライブラリ オブジェクトが下部のウィンドウに表示されます。

  7. 同等のオブジェクト セットが作成されたことを確認するには、[ライブラリ] ウィンドウの [同等のオブジェクト] をクリックします。

    同等とマークしたオブジェクトが [同等のオブジェクト] ウィンドウに表示されることを確認します。 同等のオブジェクトはファミリ名でグループ化されます。

オブジェクトを同等とマークするには、オブジェクトのファミリ名、リリース値、および名前空間が同じである必要があります。 名前空間は VMM によって自動的に割り当てられます。 管理者または代理管理者によって作成された同等のオブジェクトには、グローバル名前空間が割り当てられます。 セルフサービス ユーザーが [ライブラリ] ワークスペースのセルフサービス ユーザー コンテンツ ノード内に同等のオブジェクトを作成すると、VMM によってそのセルフサービス ユーザー ロール名と一致する名前空間値が割り当てられます。 つまり、セルフサービス ユーザーは、そのセルフサービス ユーザー ロールが所有していない別のオブジェクトと同等であるというマークをオブジェクトに付けることはできません。

同等のオブジェクトを変更するには

  1. [ライブラリ] ワークスペースを開きます。

  2. [ライブラリ] ウィンドウで、[同等のオブジェクト] をクリックします。

  3. [同等のオブジェクト] ウィンドウで、ファミリ名を展開し、リリース値を展開し、変更するオブジェクトを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  4. [全般] タブで、任意の値を変更するか、新しい値を入力します。 同等のオブジェクト セットからオブジェクトを削除するには、ファミリ名とリリース値を削除します。

  5. 操作が完了したら、[OK] をクリックして設定を確認し、ダイアログ ボックスを閉じます。

参照

VMM ライブラリの構成の概要