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Configuration Manager で Windows 8 アプリケーションを展開するための計画

 

適用対象: System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1

[!メモ]

このトピックの情報は、System Center 2012 Configuration Manager SP1 以降および System Center 2012 R2 Configuration Manager 以降に適用されます。

次の表の情報は、Windows 8 アプリケーションを組織内の System Center 2012 Configuration Manager SP1 クライアントに展開するための計画と準備に役立ちます。

プロセス

参照先

Configuration Manager のアプリケーション管理の基本概念に関して、提供されている情報を確認します。

アプリケーション管理の概要については、「Configuration Manager でのアプリケーション管理の概要」をご覧ください。

Configuration Manager でアプリケーションを展開するために必要な前提条件を確認して実装します。

アプリケーション管理の前提条件の詳細については、「Configuration Manager のアプリケーション管理の前提条件」をご覧ください。

ソフトウェアの参照とインストールをユーザーに許可するようにアプリケーション カタログとソフトウェア センターを構成し、テストします。

アプリケーション カタログとソフトウェア センターを構成する方法については、「Configuration Manager でのアプリケーション カタログとソフトウェア センターの構成方法」をご覧ください。

Windows 8 を実行するコンピューターにソフトウェアを展開するときに利用できる 2 種類の方法を確認します。

  • Windows ストアのアプリケーションのリンクを提供して、アプリケーションを展開します。

  • Windows ストアを介さずに、アプリケーション インストール ファイル (.appx ファイル) をコンピューターに直接展開します。 このプロセスはサイドローディングとも呼ばれます。

詳細情報はありません。

Windows 8 アプリケーションを社内のコンピューターに展開する際の要件と推奨事項を確認します。 基幹業務アプリケーションを展開する場合、アプリケーション開発者と協力して、次の要件を満たすようにします。

  • アプリケーションが一貫した Windows 8 アプリケーション エクスペリエンスを提供し、アプリケーションの最小技術要件を満たし、今後の Windows バージョンで正しく機能するように、技術的なコンプライアンス対応を検証すること。

  • アプリケーションをインストールする Windows 8 コンピューターによって信頼されている証明機関 (CA) がアプリケーションに署名すること。 パッケージ マニフェスト ファイルの発行元名は、アプリケーションに署名する証明書の発行元名と一致する必要があります。

    [!メモ]

    アプリケーション インストール ファイルを展開してインストールするすべてのアプリケーションは、信頼できる証明機関から発効された証明書で署名することをお勧めします。 Windows の既定では、構成を変更せずに使用できる多数の証明機関を信頼しています。 このような証明機関から発行された署名証明書の場合、Windows 8 アプリケーションをインストールする Windows 8 に追加の証明書を展開し、管理する必要はありません。 また、コンピューターが署名証明書を発行する証明機関を信頼している場合、組織内の PKI を使用してアプリケーションに署名することもできます。

    Visual Studio には自己署名テスト証明書が用意されており、アプリケーションを組織内でテストするために使用できます。 このような自己署名証明書は組織内のテストのためにのみ使用し、エンタープライズ展開の運用ネットワークでは使用しないことをお勧めします。

    System_CAPS_important重要

    Windows 8 アプリケーションを Configuration Manager にインポートする場合、アプリケーションの署名を確認する検証は実行されません。 アプリケーションを Configuration Manager にインポートする前に、このトピックで説明している手順を使用してアプリケーションに署名してください。

Windows 8 アプリケーションの技術的なコンプライアンス対応を検証する方法の詳細については、Windows デベロッパー センターの「Windows アプリ認定キットでのアプリのテスト」をご覧ください。

Microsoft Visual Studio を使用してアプリケーションに署名する方法の詳細については、Windows デベロッパー センターの「アプリケーション パッケージへの署名 (Windows ストア アプリ)」をご覧ください。

Windows 8 アプリケーションの直接インストールを許可するように Windows 8 コンピューターを構成します。 この場合、グループ ポリシーを使用して、次のサイドローディング レジストリ設定を構成します。

[!メモ]

クライアント コンピューターで実行されている Windows 8 のバージョンが異なる場合、アプリケーションのサイドローディングを有効にするための要件も異なります。 このような要件の詳細については、このトピックの「Windows 8 のサイドローディングの要件」セクションをご覧ください。

  • Windows 8 Enterprise バージョンを実行するコンピューターの場合、次のレジストリ設定を使用します: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Appx\AllowAllTrustedApps = 1

  • Windows 8 Professional を実行するコンピューターの場合、次のレジストリ設定を使用します: HKEYLOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Appx\AllowAllTrustedApps = 1

レジストリ設定を構成するためにグループ ポリシー設定を構成する方法の詳細については、Windows のドキュメントをご覧ください。

[Windows アプリケーション パッケージ (Windows ストア内)] という種類のアプリケーションを作成する場合、リンクを作成するには、参照コンピューターを参照してアプリケーションを選択します。 この操作の前に、Configuration Manager コンソールから Web サービス管理 (WS 管理) 要求を受信できるように参照コンピューターを準備する必要があります。

このトピックの「参照コンピューターがアプリケーションを参照するための準備」をご覧ください。

Windows 8 アプリケーションの展開を準備するための補足手順

前の表の手順で補足手順が必要な場合は、次の情報を参考にしてください。

参照コンピューターがアプリケーションを参照するための準備

次の手順を実行して、Configuration Manager コンソールを実行するコンピューターと参照コンピューターのカンの HTTPS 接続を構成します。参照コンピューターは、参照する Windows ストア アプリケーションが含まれる Windows 8 コンピューターです。

参照コンピューターを準備するには

  1. Configuration Manager コンソールを実行するコンピューターへのログインに使用するアカウントには、コンソールを実行するコンピューターと参照コンピューターの両方に対する管理者アクセス許可が必要です。

  2. 参照コンピューターのコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、HTTPS ベースのリスナーを作成します。

      winrm qc –Transport:HTTPS
    
  3. 参照コンピューターで次のコマンドを入力して、Windows PowerShell が参照コンピューターにリモート接続できるようにします。

      enable-psremoting
    
  4. 参照コンピューターで次のコマンドを入力して、前のコマンドで有効にした HTTP ベースのリスナーを削除します。

      winrm delete winrm/config/Listener?Address=*+Transport=HTTP
    
  5. 参照コンピューターで、Windows ファイアウォールのポート 5986 の着信規則を構成します。このポートは、通信に使用される既定の HTTPS ポートです。

Windows 8 のサイドローディングの要件

次の表では、アプリケーションを直接インストールするために Windows 8 または Windows Server 2012 でサイドローディング キーを構成する必要がある場合について説明しています。

System_CAPS_important重要

Windows ストアからアプリケーションをインストールする場合、Windows Server 2012 のデスクトップ エクスペリエンス機能を有効にする必要があります。

Windows Version

AllowAllTrustedApps レジストリ キーが必要である

信頼できるエンタープライズ コード署名証明書を使用して .appx ファイルに署名する

Configuration Manager クライアント

Microsoft Intune に登録されています

サイドローディング キーが必要である

ドメインに参加する

サイドローディング キーが必要である

ドメインに参加する

Windows 8 Enterprise

Windows 8.1 Enterprise

○ コード署名の証明機関は Windows 8 クライアントで信頼されています。

×

必要なし

Windows 8 Professional

Windows 8.1 Professional

○ コード署名の証明機関は Windows 8 クライアントで信頼されています。

必要なし

Windows RT

○ コード署名の証明機関は Windows 8 クライアントで信頼されています。

サポートされていません

×

×

Windows Server 2012

○ コード署名の証明機関は、Windows Server 2012 クライアントで信頼されています。

サイドローディング キーをサポートしていません

サイドローディング キーをサポートしていません

 

[!メモ]

Windows 8 Home バージョンはエンタープライズ サイドローディングをサポートしません。