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編集長から大論争

Joshua Hoffman

私は大論争が好きです。 といっても、意見の違いと個性の強さが愚かな対立を引き起こす、つまらない口論のことを言っているのではありません。そうした口論は、時間の無駄もいいところです。一方、思慮深い人々が対立する意見を持って集まり、激しく議論を展開して物事を検討する真の大論争は、強い影響力があります。たとえば、啓蒙運動やソクラテスを想像してみてください。

今月は、IT 業界における真の大論争の 1 つである「隠すことによるセキュリティ」について紹介します。ここでその概念を説明してもかまいませんが、私はひそかに、多くの人はこの「隠すことによるセキュリティ」という表現を見て、既にこのテーマについてご自身の意見を (おそらく声に出して) 述べているのではないかと思っています。また、皆さんの意見は、ほぼ真っ二つに割れていて、"隠すことによるセキュリティは少しも役に立たない" または "セキュリティに関しては、どんな些細なことでも役に立つ" のいずれかに該当しているに違いないでしょう。

そこで今月は、セキュリティの専門家として名高い Jesper Johansson と Roger Grimes を引き合わせて、この議論の 2 つの立場を説明します。また、この記事には、それぞれの立場を支援する、2 人の権威 Aaron Margosis と Steve Riley による特別解説も収録しました。私は、公開しているすべての記事にとても満足していますが、正直なところ、この記事は、久しぶりに特に気に入っている記事の 1 つです。この記事は、大論争でどちらの立場を支持するかにかかわらず、偏見を持たずに読み進めることをお勧めします。どうぞお楽しみください。

もちろん、この毎年恒例のセキュリティ特集では、さらに多くのテーマを取り上げています。今年は、昨年の特集で説明したトピックの一部を再び取り上げています。昨年、最も好評だった記事の 1 つは、編集にも携わっている Michael Murgolo による、一連のスクリプト昇格 Power Toy について説明したものです。これは、VBScript または Windows PowerShell スクリプトを Windows Vista のユーザー アカウント制御機能を使用して、昇格したコンテキストで実行するのに役立ちました。Michael には、この記事に関して非常に多くの肯定的なフィードバックが寄せられました。そこで今年は、昨年紹介したコードを拡張するまったく新しいユーティリティ セットを用意して帰ってきました。この非常に強力なツールを、ぜひお試しください。

Byron Hynes は、昨年の特集で Windows Vista の BitLocker ドライブ暗号化について概説しましたが、今年は、Windows Vista SP1 と Windows Server 2008 のリリースにおける BitLocker の変更点について説明した記事を執筆しました。それ以外に、ソフトウェアの制限のポリシー、Windows Vista のファイアウォールの管理、S/MIME のトラブルシューティング、新コラム「SharePoint の内部」第 2 回、持続可能なコンピューティングを促進するためのビジネス アイデアなどに関する記事もご用意しています。お楽しみに。—Joshua Hoffman

**次のマイクロソフト技術支援スタッフに心より感謝します。**Troy Funk、Aaron Margosis、Michael Murgolo、Steve Peschka、Steve Riley、Mark Russinovich、Jon Schwartz、Jim Truher

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