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ユーティリティ スポットライト

Microsoft Security Essentials

Lance Whitney

Windows Live OneCare の後継である Microsoft Security Essentials は、マイクロソフトが無料で提供している最新のマルウェア対策ツールです。仕事で使うすべてのネットワーク コンピューターには、セキュリティ ソフトウェアを既にインストールしていると思いますが (というよりも、インストールしているべきですが)、Microsoft Security Essentials は、個人の PC や自宅の仕事用の PC、または完全には保護されていない仮想環境で導入できる優れたツールです。

このツールは、microsoft.com/Security_essentials からダウンロードできます。このサイトでは、お使いの OS に応じて適切なバージョンが自動的に判断されます。

Microsoft Security Essentials をインストールすると、まず、マイクロソフトの正規の検証ツールが起動され、コンピューターで正規に入手した Windows が実行されていることを確認します。次に、Microsoft Security Essentials と競合する可能性がある、他のマルウェア対策ツールの削除を求めるメッセージが表示されます。インストールの最後には、コンピューターをスキャンするオプションを設定します。この時点で、最新の定義更新ファイルが自動的にダウンロードされます。

一般的なセキュリティ ツールと同様に、Microsoft Security Essentials ではアクティブなスキャンと手動スキャンの両方を実行するオプションが用意されています。手動スキャンは、3 種類あります。フル スキャンでは、コンピューター全体を検査し、クイック スキャンでは、マルウェアが隠れている傾向がある場所を重点的に検査します。また、カスタム スキャンでは、確認するフォルダーやファイルを選択できます。スキャンのスケジュールを設定して日単位または週単位で実行したり、コンピューターが起動中で使用されていないときにのみスキャンを実行することができます。

マルウェアが検出されると、脅威を削除するのか、詳細情報を提供するのかを確認する警告メッセージが表示されます。潜在的なマルウェアを処理する操作を指定できます。指定できる操作には、削除、検疫、または許可 (安全であることが確認されているファイルの場合) があります。

[履歴] タブには、次の 3 種類の項目に対して実行した操作の一覧が表示されます。

  1. 検出されたすべての項目 - このコンピューターで検出されたすべての項目
  2. 検疫された項目 - 実行できないように無効にされているが削除されていない項目
  3. 許可された項目 - このコンピューターで実行することを許可した項目

このツールを使用すると、コンピューターは Microsoft SpyNet コミュニティに自動的に参加することになり、発生した脅威とその処理方法に関する情報がマイクロソフトに送信されます。

既定では、Microsoft Security Essentials は 1 日に 1 回最新のウイルス定義ファイルを自動的に確認しますが、最新の更新プログラムを手動で確認することもできます。

このツールは、セキュリティ テスト実施機関である AV-Test.org GmbH による初期のテストで問題ないと判断されました。545,034 個のウイルス、ワーム、トロイの木馬などの脅威から、Microsoft Security Essentials は 536,535 個のサンプルを検出しました。これは、98.44% の脅威を検出したことになり、全体的に見て優れた検出率です。アドウェアとスパイウェアに関しては、14,222 個のサンプルのうち 12,935 個を停止しました。この検出率は、90.95% です。また、AV-Test.org GmbH がテスト項目に含めていた 25 個すべてのルートキットを検出して削除しました。

残念ながら、使用許諾契約書により、Microsoft Security Essentials の使用はホーム コンピューターに限られているため、企業環境で使用することは法律上問題があります。ただし、自宅で数多くのコンピューターと仮想環境を保有していて保護する必要がある場合、このツールが効果的なソリューションであることは実証済みです (また、この製品は無料で使用できます)。

Microsoft Security Essentials は Windows XP、Windows Vista、および Windows 7 (32 ビット版および 64 ビット版) と互換性があり、Windows 7 の Windows XP モードもサポートしています。

 

Lance Whitney は、ライターであり、IT コンサルタントであり、ソフトウェア トレーナーでもあります。Windows のワークステーションおよびサーバーをカスタマイズすることに数えきれないほどの時間を費やしてきました。元々はジャーナリストでしたが、1990 年初頭、IT 業界への転向を実現しました。