ユーティリティ スポットライト: SkyDrive でファイルを同期する

新しい SkyDrive for Windows では、Web バージョンにない、いくつかの機能強化が施されています。

Lance Whitney

コンピューターからオンライン ストレージにあるドキュメントに直接アクセスして、管理する必要がある場合は、Microsoft SkyDrive for Windows を試してみることをお勧めします。SkyDrive for Windows を使用すると、クラウドにあるドキュメントをローカルの Windows や Mac OS X コンピューターと同期できます。

ファイルの更新内容は、クラウドにある同一ファイルと他のコンピューター上にある同一ファイルにも反映されます。新しい SkyDrive は、基本的に旧版の SkyDrive と Microsoft Live Mesh アプリケーションを組み合わせた動作になります。

まず、Windows Live の SkyDrive のページから SkyDrive をダウンロードして、SkyDriveSetup.exe ファイルをインストールします。インストール中には、SkyDrive のユーザー名とパスワードを使用して、サインインすることを求めるメッセージが表示されます。既定では、ユーザー フォルダーの下に SkyDrive という名前の新しいサブフォルダーが作成されます。この場所は必要に応じて変更できます (図 1 参照)。

図 1 SkyDrive アプリケーションのインストール場所は自由に指定できます

現在使用しているコンピューターにあるファイルを、SkyDrive ネットワークに追加した他のコンピューターでも使えるようにするオプションがあります。インストールが完了すると、ローカルの SkyDrive フォルダーは、クラウドの SkyDrive スペースに保存されているサブフォルダーやファイルと自動的に同期されます。

エクスプローラーでローカルの SkyDrive フォルダーを見ると、ファイルが同期されていることを確認できます。更新されたファイルやフォルダーの隣には、緑色の丸で囲まれたチェック ボックスが表示されます (図 2 参照)。フォルダーの隣に青色の矢印が 2 本表示されている場合、ファイルやフォルダーが更新中であることを示しています。

図 2 更新されたファイルとフォルダーは、すぐに判断できます

SkyDrive ネットワークに追加する他のコンピューターでも、同様にインストールとセットアップを繰り返し行います。SkyDrive ネットワークに Mac コンピューターを追加する場合は、Mac コンピューター向けの SkyDrive for Mac もあります。また、Windows Phone、iPhone、iPad に対応したモバイル版もあります。

簡単な更新

SkyDrive ネットワークに追加するコンピューターに SkyDrive をインストールした後、コンピューターまたは SkyDrive の Web ページのいずれかで追加、変更、または削除したファイルは、SkyDrive ネットワークのすべてのコンピューターに反映されます。コンピューターのローカルに新しいフォルダーとファイルを作成して、同期の対象に含めることもできます。主な制限事項は、すべてのサブフォルダーとファイルをローカルの SkyDrive フォルダーに保存または移動する必要があることです。この点は、ハード ディスクのどこに格納されていても、個々のフォルダーまたはファイルを同期できる Live Mesh とは異なります。

SkyDrive の Web ページにログインすると、SkyDrive ネットワークに追加されている、すべての同期済みフォルダーとファイルが表示されます (図 3 参照)。SkyDrive の Web ページでは、新しいフォルダーを作成したり、既存ファイルの移動、名前変更、削除などの操作を実行できます。標準のダイアログ ボックスを使用して、コンピューターからオンライン ストレージに新しいファイルを追加することができます。また、SkyDrive の Web ページにファイルをドラッグ アンド ドロップすることもできます。

図 3 SkyDrive にログオンすると、すべてのファイルとフォルダーが表示されます

SkyDrive の Web ページでは、特定の種類のファイルを表示したり、個別またはスライド ショー形式で画像を表示したりすることができます。Microsoft Office Web Apps を使用すると、Word、Excel、PowerPoint、OneNote などの各種ドキュメントの作成や編集も行えます。オンラインで作成または編集した Microsoft Office ファイルは、SkyDrive ネットワークに追加されているコンピューターに伝播されます。

SkyDrive には、基本的なアクセス制御機能も用意されています。特定のフォルダーやファイルは、電子メールでリンクを送信することで、他のユーザーと共有できます。その際、メールの受信者にファイルの編集を許可するか、閲覧のみを許可するかを決定できます。

最後に、SkyDrive の Web ページには、SkyDrive ネットワークに追加されている全コンピューターが一覧表示されます。電源がオンになっているコンピューターをクリックすると、そのコンピューターのハード ディスクやライブラリなど、特定の場所 (ドキュメント、ミュージック、ピクチャ) にあるファイルを参照したり、アクセスしたりすることができます (図 4 参照)。このような別のコンピューター上にあるファイルは、ローカル コンピューターにダウンロードしたり、SkyDrive のオンライン フォルダーのいずれかにコピーしたりできます。

図 4 SkyDrive ネットワークに追加されている他のコンピューターからファイルをダウンロードできます

既定では、新しい SkyDrive ユーザーには 7 GB の容量が提供されます。25 GB 以上の容量が必要な場合は、追加料金を支払うことで追加の容量を取得できます。SkyDrive の追加容量が 20 GB の場合は年間 10 ドル、50 GB の場合は年間 25 ドル、100 GB の場合は年間 50 ドルかかります。SkyDrive for Windows は、Windows 8 の Consumer Preview、Windows 7、および Windows Vista と互換性があります。

SkyDrive を使用すると、複数台のコンピューターとオンライン ストレージの間で簡単にファイルを共有および同期することができます。クラウド環境で作業している場合は、SkyDrive もぜひ試してみてください。

Lance Whitney

Lance Whitney は、ライターであり、IT コンサルタントであり、ソフトウェア トレーナーでもあります。Windows のワークステーションおよびサーバーをカスタマイズすることに数えきれないほどの時間を費やしてきました。元々はジャーナリストでしたが、1990 年代前半に IT 業界への転向を実現しました。

関連コンテンツ