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■ アップグレードウィザードの利用

  • Visual Basic 6.0 プロジェクトを Visual Basic .NET プロジェクトにアップグレードする  

    • コマンドラインツール
      アップグレードウィザード  

Visual Basic 6.0 で作成したプロジェクトは、ツールによりアップグレードできます。
(アップグレードするためのツールを含む製品の一覧はこちらで確認できます。このツールは Visual Basic .NET Standard 製品には含まれておりませんのでご注意ください。)

コマンドラインから、Vbupgrade.exe の引数にプロジェクトを指定することでアップグレードできます。このとき、オプションを指定することも可能です。

また、Visual Basic 6.0 のプロジェクトを Visual Studio .NET で開くと、自動的にウィザードが起動し (図 8) 、プロジェクトをアップグレードできます。このとき、ウィザード形式でオプションを指定することができます (図 9) 。

図 8:アップグレードウィザード

8 :アップグレードウィザード

注意しなくてはいけないことは、アップグレードウィザードがアップグレードしてくれるのは 「Visual Basic 6.0 のプロジェクトのみ」、つまり Visual Basic 6.0 でコンパイル、実行が可能なもののみ、という点です。Visual Basic 5.0以前のプロジェクトをアップグレードする場合は、まず、Visual Basic 6.0 のプロジェクトへのアップグレードを行ない、その後、.NET にアップグレードします。具体的には、コントロールは VBX ではなく ActiveX コントロール (OCX) にアップグレードしておく、Visual Basic 6.0 でコンパイル & 実行が可能であることなどがそれにあたります。

アップグレードウィザードを利用すると、次の点が変更されます。

  • Visual Basic 6.0 から Visual Basic .NET に言語レベルでアップグレード
  • フォームやコントロールのアップグレード
  • アーキテクチャやデータアクセス手法のアップグレード

一般に、95 % が自動アップグレードされ、残りの 5 % を手動でアップグレードする必要があるといわれていますが、プロジェクトのタイプによって、この数字は異なります。また、あらかじめ Visual Basic 6.0 でどのようなプロジェクトを作っていたかということも影響します。この手動によるアップグレードを最小限に抑えるための方法は第 3 章~第 5 章で解説していきます。

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9 :ウィザードによるアップグレード