この記事では、Windows Vista 以降の Windows バージョンでの format コマンドの動作の変更について説明します。
元の KB 番号: 941961
はじめに
Windows Vista 以降のバージョンで format コマンドの動作が変更されました。 Windows Vista 以降のバージョンでは、既定では、フル フォーマットが実行されると、format コマンドによってディスク全体にゼロが書き込まれます。 Windows XP 以前のバージョンの Windows では、フル フォーマットが実行された場合、format コマンドはディスク全体にゼロを書き込むことはありません。
新しい形式の動作により、記憶域ネットワーク (SAN) などのボリューム ストレージ プロバイダーがサポートするオンデマンド割り当てモードで問題が発生する可能性があります。 新しい形式の動作によってバッキング領域の割り当てが途中でトリガーされるため、問題が発生する可能性があります。
オンデマンド シナリオでは、ボリューム ストレージ プロバイダーがオンデマンドで割り当てられたデータを初期化するため、ディスク全体にゼロを書き込む必要はありません。 不要なオンデマンド割り当てを回避するには、クイック形式オプションを使用する必要があります。
クイック形式オプション
4 つの方法を使用して、Windows Vista 以降のバージョンでボリュームを書式設定できます。 次の 4 つの方法にクイック形式オプションを使用できます。
コマンド ライン:
format /q
コマンドを使用します。Diskpart: format コマンドを quick パラメーターと共に使用します。
Windows エクスプローラー: [ クイックフォーマット ] チェック ボックスをクリックして選択します。
ディスクの管理 (Diskmgmt.msc): クイックフォーマットを実行する チェックボックスをクリックして選択します。