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新しいイベント ハンドラ メソッドの作成

このページは WPF および Silverlight 2 に適用されます

Windows Presentation Foundation または Silverlight 2 プロジェクトを使用している場合、Microsoft Expression Blend では、コードを記述する際のひな型として、空のイベント ハンドラ メソッドのコードを生成できます。

Cc294821.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

Microsoft Silverlight 1.0 のイベント処理の詳細については、「Silverlight 1.0 の概要」と「Silverlight アプリケーションのストーリーボードを制御するボタンの作成」を参照してください。また、Silverlight でのスクリプト作成とマウス イベントについての説明 (英語の可能性あり) も参照してください。

Microsoft Visual Studio 2008 Standard Edition 以降がインストールされている場合は、プロジェクトが Visual Studio 2008 で開き、コードビハインド ファイルが自動的に開いて、このファイルに空のイベント ハンドラ メソッドが貼り付けられます。Visual Studio 2008 Standard Edition 以降がインストールされていない場合は、空のイベント ハンドラ メソッドがクリップボードにコピーされます。コードビハインド ファイルを手動で開いて、このコードを貼り付けることができます。

コードでのイベント ハンドラの詳細については、このユーザー ガイドの「イベント処理とユーザー操作」を参照してください。コードを使用せずに Expression Blend アプリケーションにインタラクティブ機能を作成する方法の詳細については、このユーザー ガイドの「トリガとユーザー インタラクティブ機能」を参照してください。

新しいイベント ハンドラ メソッドを作成するには

  1. Expression Blend にプロジェクトを開きます。

  2. [プロジェクト] パネルの [ファイル] でドキュメント (Window1.xaml など) をダブルクリックして開きます。編集するドキュメントが開きます。アートボードの右側の [デザイン] タブをクリックし、[デザイン] ビューを表示していることを確認してください。

  3. [組み合わせ] パネルの [オブジェクトとタイムライン] で、既存のイベント ハンドラ メソッドにフックする要素を選択します。たとえば、ボタンをクリックしたときに四角形の要素を動かす場合は、ボタン要素を選択します。要素の名前の背景が強調表示され、その要素が選択されたことがわかります。

  4. [プロパティ] パネルで、[イベント] Cc294821.6c67bb3b-e8a2-4a63-bad5-54d5c15b04dd(ja-jp,Expression.10).png ボタンをクリックします。選択した要素で使用できるすべてのイベントがアルファベット順に一覧表示されます。

    Cc294821.alert_caution(ja-jp,Expression.10).gif注意 :

    プロジェクトが一時的な状態にある場合、イベントは表示されません。たとえば、新しく作成したプロジェクトは、[ファイル] と [すべて保存] をクリックするまで一時的な場所に格納されます。プロジェクトを保存すると、[イベント] パネルにイベントが表示され、選択できるようになります。また、[オブジェクトとタイムライン] で同時に複数のオブジェクトを選択している場合 (Ctrl キーを押しながら複数のオブジェクトを選択した場合) も、イベントは表示されません。

    Cc294821.alert_tip(ja-jp,Expression.10).gifヒント :

    マウス ポインタをイベント名の上に置くと、そのイベントの短い説明が表示されます。イベントの説明と共に、ツールチップが表示されます。使用できるイベントの一覧と説明については、「イベント クイック リファレンス」も参照してください。

  5. プログラミング ロジックの追加先のイベントを探します。たとえば、先に挙げた四角形とボタンの例では、MouseDown イベントを探します。

  6. 空のイベント ハンドラ メソッドを生成する方法は 2 つあります。

    • イベント名の横にあるテキスト ボックス内をダブルクリックします。イベント ハンドラ メソッド用に既定の名前が生成され、テキスト ボックスに入力されます。空のメソッドのコードも生成されます。

    • イベント名の横にあるテキスト ボックスに名前を入力し、Enter キーを押すか、テキスト ボックスの外部をクリックしてテキスト ボックスからフォーカスを外します。イベント メソッド名は文字で始める必要があります。指定したメソッド名がコードビハインド ファイル内で使用されていない場合は、空のメソッドのコードが生成され、その名前が使用されます。

    Cc294821.alert_tip(ja-jp,Expression.10).gifヒント :

    Visual Studio 2008 がインストールされている場合でも、クリップボードを使用するように Expression Blend を設定できます。[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[イベント ハンドラ] をクリックします。[使用したエディタ] で [クリップボードのみ] をクリックします。

  7. この時点で、次の 2 つの操作のいずれかが行われます。

    • Visual Studio 2008 Standard Edition 以降がインストールされている場合は、プロジェクトが Visual Studio 2008 で開き、コードビハインド ファイルが自動的に開いて、このファイルに空のイベント ハンドラ メソッドが貼り付けられます。

    • Visual Studio 2008 Standard Edition 以降がインストールされていない場合は、空のイベント ハンドラ メソッドがクリップボードにコピーされ、次に実行できる操作を説明するポップアップ ウィンドウが表示されます。この場合、コードビハインド ファイルを手動で開いて、次に示すように、ウィンドウのクラス定義内にメソッドを貼り付けることができます。

      public partial class Window1
      {
          public Window1()
          {
              this.InitializeComponent();
    
              // Insert code required on object creation below this point.
          }
    
          private void Button_MouseDown(object sender, RoutedEventArgs e)      {      }
      }
    
    Cc294821.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    .cs または .vb のファイル拡張子にアプリケーション (メモ帳など) を関連付けている場合は、[プロジェクト] パネルの [ファイル] でファイル名をダブルクリックして、コードビハインド ファイルを開くことができます。この場合は、Expression Blend 内から該当アプリケーションを起動してファイルを表示できます。

    .cs または .vb のファイル拡張子にアプリケーションを関連付けていない場合、Expression Blend から直接外部ファイルを開くことはできません。ファイルを開くには、Windows エクスプローラで該当ファイルを特定して (Expression Blend でプロジェクトを保存した場合は、[プロジェクト] メニューの [プロジェクトの探索] をクリックし)、編集する .cs ファイルまたは .vb ファイルを右クリックして [プログラムから開く] を選択し、[メモ帳] (または他の編集アプリケーション) を選択します。その後、Expression Blend の [プロジェクト] パネルからコードビハインド ファイルを手動で開けるようになります。

  8. コードビハインド ファイルを開き、イベント ハンドラ メソッドを貼り付けたら、メソッドにコードを追加できます。この手順で取り上げている例では、たとえば、以下の赤字で示されているコード行を追加して、ボタンがクリックされたときにメッセージ ボックスを表示することができます。

      private void Button_MouseDown(object sender, RoutedEventArgs e)
      {
          MessageBox.Show("Hello!");
      }
    

    コードビハインド ファイル内のイベント ハンドラ メソッドの例については、各種サンプルを参照してください。サンプルは、([ヘルプ] メニューの [ようこそ画面] をクリックして表示する) [ようこそ画面] から表示できます。

    Cc294821.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    コードビハインド ファイルに存在しないイベント ハンドラ メソッドを [イベント] パネルで参照すると、ビルド エラーが発生します。このようなエラーが発生した場合は、イベント ハンドラ メソッド名にスペル ミスがないかどうかを確認するか、または、イベントのテキスト ボックスをダブルクリックして、新しい空のイベント ハンドラ メソッドを作成できます。

    [イベント] パネルのテキスト ボックスでイベント ハンドラ メソッド名を削除するか、名前を変更した場合でも、コードビハインド ファイルから元のメソッドが自動的に削除されることはありません。これは、そのイベントが別の場所で使用されている可能性があるからです。XAML ファイルで参照されていないイベント ハンドラ メソッドがコードビハインド ファイルで定義されていても、ビルド エラーが発生することはありません。

    Cc294821.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    .xaml ファイルの要素をコードビハインド ファイルから参照する場合は、.xaml ファイルで要素に名前を指定する必要があります。既定では、Expression Blend で作成する要素には名前が指定されません。[組み合わせ] パネルの [オブジェクトとタイムライン] で要素を右クリックし、[名前変更] をクリックして、その要素に名前を指定することができます。