SimpleScrollViewer

スクロール ビューアは、スクロール可能な領域にコントロールの内容を表示するコンテンツ コントロールです。Microsoft Expression Blend でスクロール ビューアにコンテンツを配置するには、スクロール ビューアをダブルクリックして要素を描画します。スクロール ビューアに複数の要素を配置する場合は、最初に Grid または Canvas などのレイアウト パネルに追加する必要があります。スクロール ビューアには、既定でテキストを表示することもできます。テキストを編集するには、スクロール ビューアを選択し、[プロパティ] パネルの [共通プロパティ] にある Content プロパティを変更します。スクロール ビューアの境界を超えてスクロール ビューアに要素を配置するには、[プロパティ] パネルの [レイアウト] にある [詳細プロパティ オプション] で、配置プロパティを手動で設定する必要があります。既定では、垂直方向のスクロール バーが表示されます。水平方向のスクロール バーを表示するには、HorizontalScrollBarVisibility プロパティを [表示] に設定します。

SimpleScrollViewer コントロールのアートボード ビュー

コントロール テンプレートの構成要素

SimpleScrollViewer コントロール テンプレートには、次のアイテムが含まれます。

• グリッド レイアウト パネル : スクロール ビューア内に複数の子要素を保持するために使用します。また、グリッドを使用すると、アプリケーション ユーザー インターフェイス (UI) デザイナは複数の要素を簡単にテンプレートに追加できます。ScrollContentPresenter を保持するグリッド パネルの行と列はアスタリスク (*) サイズに設定され、スクロール ビューアの拡張に合わせて拡張されます。スクロール バーを保持するグリッド パネルの行と列は、スクロール バーに必要なサイズに従って自動サイズ変更するように設定されます。

• ScrollContentPresenter 要素 : このテンプレートが適用されるスクロール バーの Content プロパティを表示するために使用します。この要素は、スクロール バーの内容を表示するために必要です。

• PART_HorizontalScrollBar および PART_VerticalScrollBar という名前の ScrollBar 要素 : 内容をスクロールするために使用します。スクロール バーは既定で SimpleScrollBarStyle テンプレートを使用します。

  注意 :
  名前が "PART_" で開始する要素は、コントロールを実装するコードから参照されるため、名前を変更しないでください。

  オブジェクト表示 : SimpleScrollViewer コントロールの基本パーツ (テンプレート)

  

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使用されるプロパティ トリガ

コントロール テンプレートのプロパティ トリガは、プロパティの変更にコントロールを対応させるために使用されます。[組み合わせ] パネルの [トリガ] のアイテムをクリックすると、トリガがアクティブなときに変更されるプロパティを表示できます。たとえば、SimpleScrollViewer テンプレートでは、IsMouseOver プロパティが True のときに、Border 要素の背景色が MouseOverBrush リソースに合わせて変わります。

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使用されるブラシ

SimpleScrollViewer テンプレートは、SimpleStyles.xaml リソース ディクショナリのブラシ リソースを使用しません。Background プロパティは、テンプレートの適用先であるスライダ コントロールの Background プロパティにテンプレート バインドされます。

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ベスト プラクティスおよびデザイン ガイドライン

• 一般に、コントロールに視覚要素を追加する予定がある場合は、テンプレートのルートとして Grid コントロールを使用してください。Expression Blend は、既定では Grid コントロールなどのレイアウト パネルを検索してアクティブにします。これにより、アートボードに追加される新しい要素がレイアウト パネルの子要素になります。

• SimpleScrollViewer の内容は ScrollContentPresenter 要素によって表示されます。この要素は、このテンプレートが適用される ScrollViewer の Content プロパティに自動的に内容をバインドします。ScrollContentPresenter 要素は、SimpleScrollViewer がその内容を表示するために必要です。

• スクロール バーの表示は、スクロール ビューア コントロールによって制御されます。これは、表示を指定するプロパティにテンプレートがバインドされるためです。このバインドにより、必要に応じてスクロール バーを自動的に非表示にしたり、表示したりすることができます。スクロール バー表示の既定値は、スクロール ビューア コントロール、またはそのテンプレートで設定することができます。

• スクロール ビューアを適切に動作させるには、テンプレート バインドをすべて保持する必要があります。また、PART_HorizontalScrollBar および PART_VerticalScrollBar というスクロール バーの名前は、コントロール クラスのコードで使用されるため、名前を変更しないでください。

• 既存のスクロール バー テンプレートをスクロール ビューア テンプレートのスクロール バーに適用するには、スクロール バー (PART_HorizontalScrollBar および PART_VerticalScrollBar) を右クリックし、[コントロール パーツ (テンプレート) の編集] をポイントして、[リソースの適用] をポイントしてから、スクロール バー テンプレートの名前をクリックします。テンプレートの方向が、スクロール バーの方向と一致していることが必要です。

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