パス演算の実行
Microsoft Expression Design では、パス演算を使用して、さまざまな方法で複数のパスまたはシェイプを結合できます。これらのコマンドを使用して、シェイプを加算したり減算したりすることができます。たとえば、2 つの異なるパスを 1 つに連結したり、1 つのシェイプを別のシェイプに対してクッキーの抜き型のように使ったりすることができます。
選択した複数のパスに対してパス演算を実行するには
[オブジェクト] メニューで [パス演算] をポイントし、次のコマンドのいずれかをクリックします。
[合算] この機能では、選択したすべてのシェイプが 1 つのオブジェクトに結合され、重なり合った場所に穴は残りません。元のパスの一部が他のパスと重なっていない場合に [合算] コマンドを実行すると、オブジェクトは分離されたままですが、全体で 1 つの複合オブジェクトとして機能します。
パスが重なっていない場合は、[オブジェクト] メニューを開き、[複合パス] をポイントして、[作成] をクリックしても同じ効果が得られます。
[前面マイナス背面] このコマンドでは、選択したオブジェクトのうちの最前面のオブジェクトから、最背面のオブジェクトの形状を切り抜きます。
[背面マイナス前面] このコマンドでは、選択したオブジェクトのうちの最前面のオブジェクトを、背面のオブジェクトに対する "クッキーの抜き型" として使用します。最背面のオブジェクトから、前面のオブジェクトのシェイプを切り抜きます。これにより、最背面のオブジェクトの中央に穴が開きます。
[交差] このコマンドでは、複数の選択したオブジェクトが重なり合う領域を残し、シェイプのその他の領域をすべて削除します。最前面のオブジェクトが最背面のオブジェクトと重ならない場合 (または、3 つ以上のオブジェクトがあり、すべてが互いに重なり合う領域がない場合) には、エラー メッセージが表示され、パスは変更されません。
[除算] [交差] コマンドと同様に、このコマンドでは、選択したパスで交差するものは切り取りますが、交差しないパスは削除しません。他のパス演算では単一のパスのみが得られますが、[除算] では、多くの場合、複数の分離したパスまたはシェイプが作成されます。
[除算] と [背面マイナス前面] を除くすべてのコマンドでは、結果として得られるパスは、最上位の選択したオブジェクトの塗りつぶし、ストローク、エフェクトの属性を引き継ぎます。[背面マイナス前面] コマンドを使用すると、最背面のオブジェクトの属性が維持されます。
3 つ以上のパスを選択した場合、最初の 2 つの既存パスにパス演算が適用され、次に、作成されたパスと次のパスに対してパス演算が適用されます。以降はこの処理の繰り返しです。
パス演算の後、元のソース パスは削除されます。元のソース パスを残す場合は、パス演算を実行する前にソース オブジェクトを複製します。
元のパスを残すには
[編集] メニューで、[オプション] をポイントし、[全般] をクリックします。
[全般] ウィンドウの [全般] で、[パス演算: 元のパスを維持] をオンにします。
Copyright ©2010 by Microsoft Corporation.All rights reserved.