データベースの使用
Microsoft Expression Web では、ASP.NET コントロールを使用して .aspx ファイルにデータベースのデータを表示できます。HTML ファイルには XML データを組み込むことはできますが、データベース データを組み込むことはできません。したがって、データベース データの表示、行の更新、行の編集、データベースへの新規行の追加が必要な場合は、.aspx ファイルと ASP.NET コントロールを使用します。
Web ページにデータベース データを表示するために必要な ASP.NET コントロールには、データ ソース コントロールとデータ バインドされたコントロールという 2 つの種類があります。
データ ソース コントロール
データ ソース コントロールは、データ ソースに接続してデータを読み取りおよび書き込みするタスクを管理する ASP.NET コントロールです。データ ソース コントロールはユーザー インターフェイスを表示せず、代わりに特定のデータ ストア (データベースや XML ファイルなど) と ASP.NET Web ページ上のその他のコントロールとの間を仲介します。データ ソース コントロールは、クエリ、並べ替え、ページング、フィルター処理、更新、削除、挿入など、データの取得および変更のための豊富な機能を提供します。ASP.NET データ ソース コントロールの詳細については、MSDN ライブラリの「データ ソース Web サーバー コントロール 」を参照してください。
Expression Web には、次のデータ ソース コントロールが含まれています。
データ ソース コントロール | 説明 |
---|---|
SqlDataSource コントロール |
Microsoft SQL Server、OLE DB、ODBC、または Oracle データベースへのアクセスを提供する ADO.NET マネージ データ プロバイダーを使用できます。 |
AccessDataSourceControl |
Microsoft Access データベースを使用できます。 |
XmlDataSource コントロール |
XML ファイルを使用できます。XML ファイルは TreeView コントロールや Menu コントロールなどの階層的な ASP.NET サーバー コントロールで特に有効です。 |
SiteMapDataSource コントロール |
ASP.NET サイト ナビゲーションで使用します。 |
データ ソース コントロールは .aspx ファイルに明示的に追加する必要はありません。ページ上のデータ バインドされたコントロールに対してデータ ソースを選択すると、Expression Web によって適切なデータ ソース コントロールがページに追加されます。
データ バインドされたコントロール
データ バインドされたコントロールは、要求元のブラウザーにデータをマークアップとして表示します。データ バインドされたコントロールはデータ ソース コントロールにバインドでき、ページ要求ライフサイクルの適切なタイミングで自動的にデータを取得できます。データ バインドされたコントロールでは、並べ替え、ページング、キャッシュ、フィルター処理、更新、削除、挿入などのデータ ソース コントロールが提供する機能を使用できます。データ バインドされたコントロールは、DataSourceID プロパティを使用してデータ ソース コントロールに接続します。ASP.NET データ バインド コントロールの詳細については、MSDN ライブラリの「データ Web サーバー (ASP.NET) コントロール 」を参照してください。
Expression Web には次のデータ バインドされたコントロールがあります。
データ バインドされたコントロール | 説明 |
---|---|
List コントロール |
各種のリスト形式でデータを表示します。List コントロールには、BulletedList、CheckBoxList、DropDownList、ListBox、RadioButtonList の各コントロールがあります。 |
AdRotator コントロール |
ページ上の広告をイメージとして表示します。ユーザーは、このイメージをクリックして広告に関連付けられている URL に移動できます。 |
DataList コントロール |
テーブルのデータを表示します。各項目は、各自が定義する項目テンプレートを使用して表示されます。 |
DetailsView コントロール |
表形式のレイアウトにレコードを一度に 1 つずつ表示し、レコードを編集、削除、および挿入できるようにします。また、複数のレコード間を移動することもできます。 |
FormView コントロール |
DetailsView コントロールに似ていますが、各レコードに自由な形式のレイアウトを定義できます。FormView コントロールは、DataList コントロールを単一のレコードに使用するようなものです。 |
GridView コントロール |
テーブルにデータを表示し、コードを記述せずにデータの編集、更新、並べ替え、およびページングを行えます。 |
Menu コントロール |
データを階層的な動的メニューで表示します。サブメニューも指定できます。 |
Repeater コントロール |
データを一覧に表示します。各項目は、各自が定義する項目テンプレートを使用して表示されます。 |
TreeView コントロール |
データを展開可能なノードを含む階層ツリーに表示します。 |