コンテナーでのエクスポート

スライスを使用すると、アートワークの全体ではなく一部をエクスポートできます。スライスをエクスポートすると、各スライスは個別のファイルまたはファイルのセットにエクスポートされます。以下はその例です。

• 1 つのスライスを JPEG としてエクスポートすると、.jpg ファイルが 1 つ作成されます。

• 1 つのスライスを XAML WPF 描画ブラシとしてエクスポートすると、XAML Windows Presentation Foundation (WPF) リソース ディクショナリ ドキュメントと、PNG 形式のスライスを含むサブフォルダーが作成されます。PNG ファイルは描画ブラシ リソースにより参照されます。

各スライスに対して異なるエクスポート設定を作成できます。スライスを複製し、同じオブジェクトを異なるファイル形式でエクスポートすることもできます。[形式] エクスポート プロパティで、エクスポート ファイルの形式を指定します。また、[形式] の設定によっては、コンテナー ファイルを選択するオプションを使用できます。以下はその例です。

• すべてが単一のファイルから参照される XAML WPF 描画ブラシ リソースとして複数のスライスをエクスポートする場合は、[XAML WPF リソース ディクショナリ] コンテナーを選択します。作成されるのは、Microsoft Expression Blend プロジェクトにインポートできる単一のリソース ディレクトリです。また、リソース ディレクトリにあるブラシ リソースをサポートするすべてのサブフォルダーもインポートされます。その他のコンテナーの種類には互換性はありません。

• 単一の HTML ファイルで参照されるイメージ ファイルとしてスライスをエクスポートする場合は、[HTML とイメージ] コンテナーを選択します。これにより、単一の HTML ファイルですべてのスライスが表示されるようにしますが、その場合は HTML ファイルでイメージを表示するスタイル クラスを定義し、次に HTML ファイルにイメージを表示できるように空の HTML <div> タグにクラスを設定します。その他のコンテナーの種類は、ほとんどのイメージ ファイル形式と互換性があります。

コンテナーを選択しない場合、各スライスは個別のファイルまたはファイルのセットにエクスポートされます。たとえば、スライスを XAML WPF 描画ブラシ リソースとしてエクスポートし、コンテナーを選択しない場合は、スライスごとにリソース ディクショナリ ドキュメントとサポート ファイルが生成されます。

コンテナーを選択し、スライスの [形式] 設定がそのコンテナーと互換性がない場合は、警告アイコンがスライスに表示されます。ここで、コンテナーの種類を変更するか、スライスのエクスポート形式を変更するかのいずれかを決定できます。

コンテナーの種類と互換性のある形式

コンテナーの種類とそのコンテナーでエクスポートできるスライスの形式の一覧を次に示します。

コンテナーの種類	互換性のあるスライスの形式
XAML Silverlight キャンバス	[XAML Silverlight キャンバス]   スライスは Silverlight キャンバス コンテナー ドキュメントの子キャンバス オブジェクトとしてエクスポートされます。 [PNG]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .png ファイルとしてエクスポートされます。 [JPEG]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .jpg ファイルとしてエクスポートされます。
XAML WPF リソース ディクショナリ	[XAML WPF 描画ブラシ]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントの描画ブラシ リソースとしてエクスポートされます。 [PNG]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントのイメージ ブラシ リソースとしてエクスポートされます。エクスポートされた .png ファイルはリソース ディクショナリと同じ場所のサブフォルダーに保存されます。 [JPEG]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントのイメージ ブラシ リソースとしてエクスポートされます。エクスポートされた .jpg ファイルはリソース ディクショナリと同じ場所のサブフォルダーに保存されます。 [GIF]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントのイメージ ブラシ リソースとしてエクスポートされます。エクスポートされた .gif ファイルはリソース ディクショナリと同じ場所のサブフォルダーに保存されます。 [TIFF]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントのイメージ ブラシ リソースとしてエクスポートされます。エクスポートされた .tif ファイルはリソース ディクショナリと同じ場所のサブフォルダーに保存されます。 [BMP]   スライスはリソース ディクショナリ ドキュメントのイメージ ブラシ リソースとしてエクスポートされます。エクスポートされた .bmp ファイルはリソース ディクショナリと同じ場所のサブフォルダーに保存されます。
XAML WPF キャンバス	[XAML WPF 描画ブラシ]   スライスは XAML WPF キャンバス ドキュメントでローカルに定義される描画ブラシ リソースとしてエクスポートされます。XAML WPF キャンバス ドキュメントのオブジェクトのみが適用されるブラシ リソースを持ちます。 [XAML WPF キャンバス]    スライスは WPF キャンバス コンテナー ドキュメントの子キャンバス オブジェクトとしてエクスポートされます。 [PNG]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .png ファイルとしてエクスポートされます。 [JPEG]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .jpg ファイルとしてエクスポートされます。 [GIF]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .gif ファイルとしてエクスポートされます。 [TIFF]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .tif ファイルとしてエクスポートされます。 [BMP]   スライスはキャンバス コンテナー ドキュメントでイメージ オブジェクトとして参照される .bmp ファイルとしてエクスポートされます。
HTML とイメージ	[XAML Silverlight キャンバス]   スライスは XAML Silverlight キャンバス ドキュメントとしてエクスポートされます。スライスの .png バージョンはキャンバス ドキュメントと同じ場所にあるサブフォルダーに保存されます。また、Silverlight.js ヘルパー ファイルが作成され、エクスポート先フォルダーを Expression Blend で Silverlight 1.0 プロジェクトとして開くことができます。HTML コンテナー ファイルが Silverlight 1.0 アプリケーションのスタートアップ ファイルになります。 [PNG]   スライスは空の DIV 要素に設定されるスタイル クラスの HTML コンテナー ファイルで参照される .png ファイルとしてエクスポートされます。 [JPEG]   スライスは空の DIV 要素に設定されるスタイル クラスの HTML コンテナー ファイル で参照される .jpg ファイルとしてエクスポートされます。 [GIF]   スライスは空の DIV 要素に設定されるスタイル クラスの HTML コンテナー ファイル で参照される .gif ファイルとしてエクスポートされます。

関連項目

タスク

スライスの移動、切り取り、コピー

その他のリソース

スライスの使用

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