メッセージ キューの設定プロパティ
更新 : 2007 年 11 月
作成したキューおよび MessageQueue コンポーネントに使用できるプロパティには、さまざまなものがあります。これらのプロパティを定義してキューの動作を指示する値を設定したり、これらのプロパティを照会してコンポーネントがやり取りするキューに関する情報を取得したりできます。
キューを参照するプロパティ
Path プロパティを使用して、コンポーネントが参照するキューを決定します。パスは、次の 3 つの方法のいずれかで識別できます。キューへの物理的なパスによる方法、キューの形式名による方法、またはキューの説明的なラベルによる方法です。パス、形式名、およびラベルを使用する各識別方法の違いについては、「キューの参照に関する推奨事項」を参照してください。
キューは、カテゴリに基づいて分類することもできます。使用するキューの種類を特定するには、Category プロパティを使用します。Category は、キューの所有者によって定義される GUID です。GUID 生成ツールを使用したり、または GUID の数値を独自に指定したりできます。Category GUID は、同じカテゴリ内の場合を除き、一意である必要はありません。たとえば、すべての注文処理キューに同じカテゴリを定義することもできます。その場合は、その GUID ですべてのキューを取得できます。
送信できるデータの種類を決定するプロパティ
Formatter プロパティを使用して、キューに送信する前にメッセージの内容をメッセージ内でシリアル化する方法、およびキューからメッセージを受信した後にメッセージの内容を抽出する方法を決定します。Formatter プロパティを設定すると、メッセージで送信できる内容の種類が決定されます。詳細については、「メッセージのシリアル化」を参照してください。
キューとのやり取りを制御するプロパティ
以下のプロパティを使用して、コンポーネントがどのようにキューとやり取りするかを制御できます。
DenySharedReceive プロパティを使用して、キュー内のメッセージを一度に 1 つのコンポーネントだけが参照できるようにできます。この設定は、マルチユーザー環境で使用すると便利です。DenySharedReceive を設定すると、その時点で、キュー内のメッセージを最初にピークしたか受信したコンポーネント以外は、これらの操作を行うことができなくなります。最初のコンポーネントがそのキューのインスタンスを完了すると、ガベージ コレクションによって、または Close を呼び出して、キューを解放します。ガベージ コレクションの詳細については、「ガベージ コレクション」を参照してください。
CanRead プロパティおよび CanWrite プロパティを使用して、特定のキューに対して読み取りおよび書き込みアクセス権があるかどうかを確認したり、読み取りおよび書き込みアクセスを許可するようにキューを設定したりできます。
MaximumQueueSize プロパティおよび MaximumJournalSize プロパティを使用して、キューに格納できるメッセージの容量をキロバイト単位で決定できます。この最大サイズに達すると、キューはそれ以上メッセージを受け付けなくなります。既定では、キューの最大サイズは、メッセージ キューに対してシステム管理者が設定したキュー サイズになります。制限が設定されていない場合、既定のキュー サイズは無制限です。
UseJournalQueue プロパティを使用して、キューから取得されたメッセージのコピーをジャーナル キューに追加するかどうかを決定できます。
参照
処理手順
方法 : MessageQueue コンポーネントのインスタンスを作成する