MaskColor (Visual Basic 6.0 ユーザー向け)

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

Visual Basic 6.0 の MaskColor プロパティに直接対応するものは Visual Basic 2008 にありませんが、グラフィックスメソッドを使用して同じ結果を得ることができます。

概念の違い

Visual Basic 6.0 では、CheckBox コントロール、CommandButton コントロール、または OptionButton コントロールの MaskColor プロパティを使用することにより、バックグラウンドイメージを透かして表示することのできる透過色を定義していました。このプロパティを使うには、Style プロパティが Graphical に設定され、UseMaskColor プロパティが True に設定され、ビットマップが Picture プロパティに割り当てられている必要があります。

Visual Basic 2008 には、MaskColor プロパティに直接対応するものはありません。ただし、Bitmap オブジェクトの MakeTransparent メソッドを使うと、コントロールを透明に設定できます。

MaskColor を扱うコードの変更

次のコード例では、Visual Basic 6.0 と Visual Basic 2008 でのコーディングテクニックの違いを示します。

' Visual Basic 6.0

' Assumes a picture has been assigned to the Picture property

' and that the Style property has been set to Graphical.

Command1.UseMaskColor = True

Command1.MaskColor = vbWhite

' Visual Basic
' Assumes a picture has been assigned to the BackgroundImage property.
Dim g As New System.Drawing.Bitmap(Button1.BackgroundImage)
g.MakeTransparent(System.Drawing.Color.White)
Button1.BackgroundImage = g

アップグレードメモ

アプリケーションを Visual Basic 6.0 から Visual Basic 2008 へアップグレードするとき、アップグレードウィザードは、MaskColor プロパティを使用しているコードをアップグレードしません。アップグレードに関する警告がコードに挿入されます。アプリケーションを実行する前にコードを変更する必要があります。