Web ページ上に ActiveX コントロールを記述する方法
更新 : 2007 年 11 月
初心者でも、Microsoft ActiveX Control Pad などの HTML 編集ツールを使用すると、簡単にスクリプトを記述できます。ここでは、ActiveX Control Pad を使用してサンプル MFC コントロール CIRC を記述する方法について説明します。
ActiveX Control Pad を使用すると、ポイント アンド クリックによって簡単に ActiveX コントロールと JScript や VB Script などのスクリプトを HTML ページに追加できます。ActiveX Control Pad には、Microsoft HTML Layout Control も含まれています。HTML Layout Control は、ウィンドウなしのコントロールをサポートし、W3C (World Wide Web Consortium) で提案された HTML 拡張機能に基づく新規レイアウト機能を提供します。
ActiveX Control Pad をインストールし、実行するには
- ActiveX Control Pad は、MSDN オンライン Web Workshop の編集ツールのページ (https://msdn.microsoft.com/workshop/misc/cpad/default.asp) から無料でダウンロードできます。オンラインの指示に従ってインストールしてください。
CIRC を挿入するには
MSDN から CIRC のサンプル ファイルをダウンロードし、DLL (Circ31.dll) をビルドします。
ActiveX Control Pad を起動します。既定の HTML ドキュメントが開き、head タグと body タグが表示されます。
[編集] メニューの [Insert ActiveX Control] をクリックします。
[Insert ActiveX Control] ダイアログ ボックスの [CIRC control] をクリックして、ページに追加します。
コントロールが [Edit ActiveX Control] ウィンドウに表示されます。四角形のコントロール Circ31 が表示されます。プロパティを設定するには、[プロパティ] ウィンドウ内の値を変更します。
[Edit ActiveX Control] ウィンドウを閉じます。
HTML ページに OBJECT タグが表示されます。実行時にコントロールのインスタンスを作成するためのコントロールのクラス ID などのパラメータも表示されます。
これで、コントロールのスクリプトを記述する準備ができました。
VBScript を使って、CIRC のプロパティおよびメソッドを起動するには
ActiveX Control Pad を起動します。「CIRC を挿入するには」で作成したファイルが開いていない場合は、開きます。
[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[スクリプト] をクリックします。
[Script Options] ダイアログ ボックスで、[Default Script Language] として [Visual Basic Scripting Edition] を選択し、[OK] をクリックします。
[ツール] メニューの [Script Wizard] をクリックします。
[Script Wizard] ダイアログ ボックスで、手順 5 と 6 の操作を行います。
[Select an Event] の一覧の [ウィンドウ] と [onLoad] を順にクリックし、コントロールの読み込み時に実行するコードを追加します。
[Insert Actions] の一覧の [AboutBox] と [Insert Action] を順にクリックします。AboutBox メソッドを起動する次のコードが HTML ファイルに挿入されます。
<SCRIPT LANGUAGE="VBScript"> <!-- Sub window_onLoad() call Circ31.AboutBox() end sub -->
ファイルを保存し、このファイルをブラウザで開きます。[バージョン情報] ダイアログ ボックスが表示されるはずです。
JScript を使って、CIRC のプロパティおよびメソッドを起動するには
ActiveX Control Pad を起動します。「CIRC を挿入するには」で作成したファイルが開いていない場合は、開きます。
[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[スクリプト] をクリックします。
[Script Options] ダイアログ ボックスで、[Default Script Language] として [JavaScript] を選択し、[OK] をクリックします。
[ツール] メニューの [Script Wizard] をクリックします。
[Script Wizard] ダイアログ ボックスで、手順 5 と 6 の操作を行います。
[Select an Event] の一覧の [ウィンドウ] と [onLoad] を順にクリックし、コントロールの読み込み時に実行するコードを追加します。
[Insert Actions] の一覧の [AboutBox] と [Insert Action] を順にクリックします。AboutBox メソッドを起動する次のコードが HTML ファイルに挿入されます。
<SCRIPT LANGUAGE="jscript" FOR="window" EVENT="onLoad()"> <!-- Circ31.AboutBox() -->
ファイルを保存し、このファイルをブラウザで開きます。[バージョン情報] ダイアログ ボックスが表示されるはずです。
編集ツールを使用すると、簡単に Web ページにコントロールを追加し、スクリプトを記述してコントロールのプロパティとメソッドを起動できます。JScript または VBScript のコードも HTML ページ上のボタンに簡単にアタッチできます。