リソース テンプレートの使用
更新 : 2007 年 11 月
リソース テンプレートとは、.rct ファイルとして保存されているカスタマイズ済みのリソースです。ほかのリソース作成の起点としてリソース テンプレートを利用できます。このテンプレートを使用すると、標準コントロールやその他繰り返し使用される要素など、機能を共有する追加のリソースまたはリソース グループの開発時間が短縮されます。たとえば、[ヘルプ] ボタンと企業のロゴのアイコンを複数のダイアログ ボックスで使用できます。この操作をすばやく行うには、ダイアログ ボックス テンプレートを新規作成し、ロゴと [ヘルプ] ボタンを指定してカスタマイズします。
リソース テンプレートをカスタマイズしたら、そのテンプレートが [リソースの追加] ダイアログ ボックスの該当するリソースの種類の下に表示されるように、テンプレートのフォルダまたはインクルード パスで指定した場所に変更内容を保存する必要があります。これで、必要に応じて新しいリソース テンプレートを使用できます。
メモ : |
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言語固有のテンプレート ファイルは、メイン テンプレート ディレクトリのサブディレクトリに置くことができます。たとえば、英語専用のテンプレート ファイルを \<resource template directory>\1033 に置くことができます。 |
リソースのテンプレートを作成するには
ソリューション エクスプローラでプロジェクトを右クリックします。
ショートカット メニューの [追加] をクリックし、さらに [新しい項目の追加] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスのテンプレート ペインで、[リソース テンプレート ファイル (.rct)] を選択します。
新しい .rct ファイルの名前と場所を指定し、[開く] をクリックします。
新しい .rct ファイルがプロジェクトに追加され、ソリューション エクスプローラの [リソース ファイル] フォルダの下に表示されます。
これで、.rct ファイルをダブルクリックしてドキュメント ウィンドウで開き、リソースを追加できます。リソースを追加するには、ドキュメント ウィンドウでファイルを右クリックし、ショートカット メニューの [リソースの追加] をクリックします。さらに、これらのリソースをカスタマイズし、.rct ファイルを保存できます。
メモ : RCT ファイルを新規作成すると、Visual Studio はそのファイルを \Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\VCResourceTemplates、\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\VCResourceTemplates\LCID (英語の場合は 1033)、またはインクルード パスの任意の場所で検索します。RCT ファイルを \My Documents などの別のファイルのフォルダに格納する場合は、そのフォルダをインクルード パスに追加するだけで RCT ファイルが検索されます。
既存の .rc ファイルを .rct ファイルに変換するには
[ファイル] メニューの [名前を付けて <your filename> を保存] をクリックします。
場所を指定して [OK] をクリックします。
テンプレートからリソースを新規作成するには
リソース ビューのペインで、.rc ファイルを右クリックし、ショートカット メニューの [リソースの追加] をクリックします。
[リソースの追加] ダイアログ ボックスで、リソースの横にある正符号 (+) をクリックしてリソース ノードを展開し、そのリソースで使用できるすべてのテンプレートを表示します。
使用するテンプレートをダブルクリックします。
必要に応じて、追加したリソースをリソース エディタで変更します。
リソース エディタでは、一意のリソース ID が自動的に割り当てられます。リソースのプロパティは必要に応じて変更できます。
マネージ プロジェクトにリソースを追加する方法については、『.NET Framework 開発者ガイド』の「アプリケーションのリソース」を参照してください。マネージ プロジェクトにリソース ファイルを手動で追加する方法、リソースへのアクセス方法、静的なリソースの表示方法、およびリソース文字列をプロパティに割り当てる方法については、「チュートリアル : Windows フォームのローカリゼーション」および「チュートリアル : ASP.NET でのローカリゼーションのためのリソースの使用」を参照してください。
必要条件
Win32