toupper、_toupper、towupper、_toupper_l、_towupper_l
更新 : 2007 年 11 月
文字を大文字に変換します。
int toupper(
int c
);
int _toupper(
int c
);
int towupper(
wint_t c
);
int _toupper_l(
int c ,
_locale_t locale
);
int _towupper_l(
wint_t c ,
_locale_t locale
);
パラメータ
c
変換する文字。locale
使用するロケール。
戻り値
これらのルーチンは、可能な場合には c のコピーを変換し、その結果を返します。
c がワイド文字であり、c に対する iswlower が 0 以外で、iswupper が 0 以外の対応するワイド文字がある場合、towupper は対応するワイド文字を返します。それ以外の場合、towupper は c を変更せずに返します。
エラーの戻り値はありません。
toupper が予想どおりの結果を返すためには、__isascii と islower がどちらも 0 以外を返す必要があります。
解説
これらの各ルーチンは、可能であり適切な場合に、指定された小文字を適宜大文字に変換します。towupper の大文字/小文字の変換は、ロケール固有です。現在のロケールに関連する文字の大文字/小文字のみが変換されます。_l サフィックスが付いていない関数は、現在設定されているロケールを使用します。_l サフィックスが付いている関数のバージョンは、現在設定されているロケールの代わりにパラメータとして渡されたロケールを使用します。詳細については、「ロケール」を参照してください。
toupper が予想どおりの結果を返すためには、__isascii と isupper がどちらも 0 以外を返す必要があります。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE および _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_totupper |
toupper |
_mbctoupper |
towupper |
_totupper_l |
_toupper_l |
_mbctoupper_l |
_towupper_l |
メモ : |
---|
_toupper_l と _towupper_l は、ロケールに依存していません。また、直接呼び出されることはありません。これらの変数は _totupper_l で内部的に使用されます。 |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
toupper |
<ctype.h> |
_toupper |
<ctype.h> |
towupper |
<ctype.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
「to 系関数」の例を参照してください。