Str 関数

更新 : 2007 年 11 月

数値を表す文字列を返します。

Public Shared Function Str(ByVal Number As Object) As String

パラメータ

  • Number
    必ず指定します。任意の有効な数値式を含むオブジェクト型 (Object) の値です。

例外

例外の種類

エラー番号

条件

ArgumentNullException

5

Number が指定されていません。

InvalidCastException

5

Number が数値型ではありません。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、"エラー番号" の列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と比較することもできます)。ただし、可能であれば、このようなエラー制御は Visual Basic の構造化例外処理の概要 に置き換えることを検討してください。

解説

数値を文字列に変換する場合、文字列の先頭には Number の記号用のスペースが確保されます。Number が正である場合、返された文字列には先頭にスペースが含まれます。これは、明示されないプラス記号があることを意味します。負の数にはマイナス記号 (-) が明示され、先頭にスペースは挿入されません。

Format 関数を使用して、数値を日付、時刻、通貨、およびその他のユーザー定義の書式に変換できます。Str 関数とは異なり、Format 関数には Number の先頭に記号用のスペースは含まれません。

4y6a1sx7.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Str 関数は、ピリオド (.) だけを有効な小数点の記号として認識します。国際対応のアプリケーションなどで、ピリオドと異なる小数点の記号が使われている場合は、CStr 関数または Format 関数を使用して、数値を文字列に変換してください。特定の文化圏における数値の文字表現を調べるには、その数値の ToString(IFormatProvider) メソッドを使用します。たとえば、Double 型の値を文字列に変換するには、ToString を使用します。

使用例

Str 関数を使って、数値の String 表現を返す例を次に示します。正の数を文字列に変換すると、先頭にはプラス記号用のスペースが常に確保されます。

Dim TestString As String
' Returns " 459".
TestString = Str(459)
' Returns "-459.65".
TestString = Str(-459.65)
' Returns " 459.001".
TestString = Str(459.001)

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic

モジュール : Conversion

アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

参照

参照

変換の概要

Format 関数

データ型変換関数

Format 関数

Val 関数

ArgumentNullException

InvalidCastException