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方法 : コマンド ラインで JScript コードをコンパイルする

更新 : 2007 年 11 月

実行可能な JScript プログラムを生成するには、コマンド ライン コンパイラの jsc.exe を使用する必要があります。コンパイラはさまざまな方法で起動できます。

Visual Studio をインストールしている場合は、Visual Studio のコマンド プロンプトを使用して、コンピュータの任意のディレクトリからコンパイラにアクセスできます。The Visual Studio のコマンド プロンプトは、[Microsoft Visual Studio] プログラム グループの [Visual Studio ツール] フォルダにあります。

Windows のコマンド プロンプトでもコンパイラを起動できます。Visual Studio がインストールされていない場合は、これが一般的な方法です。

Windows のコマンド プロンプト

Windows のコマンド プロンプトからコンパイラを起動するには、アプリケーションと同じディレクトリから実行するか、実行可能ファイルへの絶対パスを入力する必要があります。この既定の方法を使用しない場合は、PATH 環境変数を変更して、コンパイラ名を入力するだけで任意のディレクトリからコンパイラを実行できるようにする必要があります。

PATH 環境変数を変更するには

  1. Windows の検索機能を使用して、ローカル ドライブで jsc.exe を検索します。jsc.exe が格納されているディレクトリの名前は、Windows ディレクトリの名前と場所、およびインストールされている .NET Framework のバージョンによって決まります。複数のバージョンの .NET Framework がインストールされている場合は、使用するバージョン (通常は最新のバージョン) を決定する必要があります。

    たとえば、コンパイラは C:\WINNT\Microsoft.NET\Framework\v1.0.2914 などにあります。

  2. デスクトップの [マイ コンピュータ] アイコンを右クリックし (Windows 2000 の場合)、ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックします。

  3. [詳細] タブをクリックし、[環境変数] をクリックします。

  4. [システム環境変数] の一覧の [Path] を選択し、[編集] をクリックします。

  5. [システム変数の編集] ダイアログ ボックスで、[変数値] ボックスの文字列の末尾にカーソルを移動し、セミコロン (;) と手順 1 で検索されたディレクトリの完全パスを入力します。

    手順 1 の例の場合は、次のように入力します。

    ;C:\WINNT\Microsoft.NET\Framework\v1.0.2914

  6. [OK] をクリックして編集を完了し、ダイアログ ボックスを閉じます。

PATH 環境変数を変更したら、Windows のコマンド プロンプトを使用して、コンピュータの任意のディレクトリから JScript コンパイラを実行できます。

コンパイラの使用方法

コマンド ライン コンパイラには組み込みのヘルプがあります。ヘルプ画面は、/help または /? コマンド ライン オプションを使用するか、オプションを指定せずにコンパイラを起動することで表示できます。次に例を示します。

jsc /help

JScript には、2 とおりの使用方法があります。コマンド ラインからコンパイルするプログラムを作成するか、または ASP.NET で実行するプログラムを作成します。

jsc を使用してコンパイルするには

  • コマンド プロンプトで、「jsc file.js」と入力します。

    このコマンドにより、file.js というプログラムがコンパイルされ、file.exe という名前の実行可能ファイルが生成されます。

jsc を使用して .dll ファイルを生成するには

  • コマンド プロンプトで、「jsc /target:library file.js」と入力します。

    このコマンドにより、file.js というプログラムが /target:library オプションを指定してコンパイルされ、file.dll という名前のライブラリ ファイルが生成されます。

jsc を使用して別の名前の実行可能ファイルを生成するには

  • コマンド プロンプトで、「jsc /out:newname.exe file.js」と入力します。

    このコマンドにより、file.js というプログラムが /out: オプションを指定してコンパイルされ、newname.exe という名前の実行可能ファイルが生成されます。

jsc を使用してデバッグ情報と共にコンパイルするには

  • コマンド プロンプトで、「jsc /debug file.js」と入力します。

    このコマンドにより、file.js というプログラムが /debug オプションを指定してコンパイルされ、file.exe という名前の実行可能ファイルと、デバッグ情報を含む file.pdb という名前のファイルが生成されます。

JScript コマンド ライン コンパイラでは、他にも多数のコマンド ライン オプションを使用できます。詳細については、「JScript コンパイラ オプション」を参照してください。

参照

その他の技術情報

JScript コードの作成、コンパイル、およびデバッグ

JScript コンパイラ オプション

条件付きコンパイル