XML Web サービスの説明

[アーティクル]
09/17/2008

XML Web サービスインフラストラクチャは、公開されているサービスの説明に準拠する XML ベースのメッセージを使用した通信の上に成り立っています。サービスの説明は、Web サービス記述言語 (WSDL: Web Service Description Language) と呼ばれる XML 文法で記述された XML ドキュメントです。XML Web サービスが認識するメッセージの形式は、WSDL で定義されます。サービスの説明は、XML Web サービスの動作を定義し、将来のクライアントにそのサービスと対話する方法を指示する取り決めの役割を果たします。XML Web サービスの動作は、サービスが定義およびサポートするメッセージングパターンによって決まります。これらのパターンは、サービスコンシューマが正しく書式設定したメッセージを XML Web サービスに送信した場合に行われる動作を概念的に定めたものです。

たとえば、リモートプロシージャコール (RPC: Remote Procedure Call) スタイルのサービスに関連付けられている要求/応答パターンでは、特定のメソッドの呼び出しに使用する SOAP メッセージスキーマを定義します。また、このパターンでは、それに対する応答 SOAP メッセージが従う必要のある形式も定義します。

メッセージングパターンの別の例として、一方向の対話を表すパターンがあります。このパターンは、一方向通信が行われる場合に使用されます。この場合、送信元は、エラーメッセージを含め、XML Web サービスからどのようなメッセージも受信しません。これについて注意する必要があるのは、一方向通信が従来の要求/応答プロトコルを使用して確立されている場合、エラーメッセージが返されることがあるという点です。

SOAP メッセージ形式を定義するスキーマは、内部で実際のサービスの説明に定義することも、外部で定義してサービスの説明にインポートすることもできます。

サービスの説明には、メッセージ形式の定義やメッセージングパターンだけでなく、各 XML Web サービスのエントリポイントに関連付けられているアドレスを含めることもできます。このアドレスは、そのサービスへのアクセスに使用されるプロトコルに適した形式 (HTTP の場合は URL、SMTP の場合は電子メールアドレスなど) にします。

WSDL 仕様については、W3C Web サイト (http://www.w3.org/TR/wsdl) を参照してください。

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関連項目

概念

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