分離ストレージ作業の実行
更新 : 2007 年 11 月
分離ストレージに関する作業を実行するための主要なクラスとして、次の 3 つのクラスが用意されています。
IsolatedStorageFile クラス。IsolatedStorage の派生クラスであり、格納されたアセンブリおよびアプリケーション ファイルの基本的な管理を提供します。IsolatedStorageFile クラスのインスタンスは、ファイル システム内に存在する 1 つのストアを表します。
IsolatedStorageFileStream クラス。System.IO.FileStream の派生クラスであり、ストア内のファイルへのアクセスを提供します。
IsolatedStorageScope クラス。適切な分離タイプのストアの作成および選択を可能にする列挙体です。
分離ストレージ クラスを使用すると、分離ストレージの作成、列挙、および削除を行うことができます。これらの作業を実行するためのメソッドは、IsolatedStorageFile オブジェクトを通じて使用できます。操作によっては、分離ストレージを管理する権限を表す IsolatedStorageFilePermission が必要です。また、ファイルやディレクトリにアクセスするためのオペレーティング システム権限が必要な場合もあります。Microsoft Windows NT、Microsoft Windows 2000、Windows XP、および Windows Vista では、ファイルに対するアクセス制御リスト (ACL: Access Control List) の設定によって分離ストレージへのアクセスが禁止される場合があります。現在のユーザーのすべてのストアを一覧表示または削除するなどの単純なストア管理の場合は、分離ストレージ ツール (Storeadm.exe) を使用することもできます。
このセクションの内容
ストアの取得
IsolatedStorageFile クラスを使用して、ユーザーおよびアセンブリ別に分離されたストアを取得する例を示します。ストアの列挙
IsolatedStorageFile.GetEnumerator メソッドを使用して、特定のユーザーのすべての分離ストレージのサイズを計算します。ストアの削除
IsolatedStorageFile.Remove メソッドを 2 とおりの方法で使用して、分離ストアを削除する方法を示します。領域の状態による予測
分離ストアの残りの領域を計測する方法を示します。ファイルおよびディレクトリの作成
分離ストア内にファイルやディレクトリを作成する例を示します。既存のファイルおよびディレクトリの検索
分離ストレージ内のディレクトリ構造やファイルを読み取る方法を示します。ファイルの読み取りと書き込み
IsolatedStorageFile に文字列を書き込み、その文字列を読み取る例を示します。ファイルおよびディレクトリの削除
分離ストレージのファイルやディレクトリを削除する方法を示します。メモ : それぞれの例に、特定の作業の実例としてソース ファイルを示します。セットアップ、コンパイル、および実行のための命令は、各例のメイン ページにあります。C# 言語で記述された例だけを示します。
参照
- System.IO.IsolatedStorage 名前空間
すべての分離ストレージ参照トピックについて概説します。
関連するセクション
- 分離ストレージの概要
重要な分離ストレージの概念を説明します。