.NET Compact Framework のアーキテクチャ

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

.NET Compact Framework では、マネージコードを実行するための共通言語ランタイムの .NET Framework アーキテクチャを継承しています。また、デバイスの Windows CE オペレーティングシステムとの相互運用性が確保されているので、ネイティブ機能にアクセスでき、さらに必要なネイティブコンポーネントをアプリケーションに統合できます。

マネージアプリケーションとネイティブアプリケーションは、同時に実行できます。ネイティブアプリケーションであるアプリケーションドメインホストは、マネージコードを実行するための共通言語ランタイムのインスタンスを開始します。

アーキテクチャ

次の図は、.NET Compact Framework プラットフォームのアーキテクチャの要約です。

NET Compact Framework アーキテクチャグラフィック

Windows CE

.NET Compact Framework では、中核機能とデバイスに固有の一部機能について、Windows CE オペレーティングシステムを使用しています。Windows フォーム、グラフィック、描画、Web サービスなど一部の型とアセンブリは、デバイス上で効率的に動作するよう、.NET Framework からのコピーではなく再ビルドされています。

.NET Compact Framework では、次の点で Windows CE との相互運用性が確保されています。

ネイティブセキュリティとの互換性
ネイティブセットアッププログラムとの完全な統合
COM 相互運用およびプラットフォーム呼び出しを使用するネイティブコードとの相互運用性

共通言語ランタイム

.NET Compact Framework 共通言語ランタイム (CLR) もまた、リソースの制約に対応して限られたメモリ内で動作し、バッテリ電源を効率的に使用するために、再ビルドされています。

図には示されていませんが、Windows CE と共通言語ランタイムの間にはプラットフォームアダプテーション層が存在します。CLR とフレームワークに必要なサービスおよびデバイスのインターフェイスは、この層によって Windows CE サービスおよびインターフェイスに対応付けられます。

フレームワーク

.NET Compact Framework は、.NET Framework のサブセットであり、.NET Compact Framework 専用にデザインされた機能を含みます。また、.NET Framework に不慣れなネイティブデバイスアプリケーション開発者や、デバイスに不慣れなデスクトップアプリケーション開発者にとって使いやすく、役立つ機能を提供しています。

Visual Studio

スマートデバイスアプリケーションの開発では、Microsoft Visual Studio 2005 の操作性はデスクトップアプリケーションと同様に快適です。Visual Studio のスマートデバイス開発環境では、Pocket PC、Smartphone、および組み込み型 Windows CE の開発を対象にした各種のプロジェクトおよびエミュレータを使用できます。

参照

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