プロジェクトのスレッドモデルの指定

更新 : 2007 年 11 月

以下のマクロは、ATL プロジェクトのスレッドモデルを指定するために使用できます。

マクロ	使用のガイドライン
_ATL_SINGLE_THREADED	すべてのオブジェクトがシングルスレッドモデルを使用する場合に定義します。
_ATL_APARTMENT_THREADED	1 つ以上のオブジェクトでアパートメントスレッドを使用する場合に定義します。
_ATL_FREE_THREADED	1 つ以上のオブジェクトでフリースレッドまたはニュートラルスレッドを使用する場合に定義します。既存のコードには、同等の _ATL_MULTI_THREADED マクロへの参照が含まれている場合があります。

プロジェクトでこれらのマクロをいずれも定義しない場合は、_ATL_FREE_THREADED が有効になります。

マクロは、次のように実行時のパフォーマンスに影響します。

プロジェクトのオブジェクトに対応するマクロを指定すると、実行時のパフォーマンスが向上します。
上位レベルのマクロを指定した場合、たとえば、すべてのオブジェクトがシングルスレッドであるときに _ATL_APARTMENT_THREADED を指定した場合は、実行時のパフォーマンスが若干低下します。
下位レベルのマクロを指定した場合、たとえば、1 つ以上のオブジェクトでアパートメントスレッドまたはフリースレッドを使用しているときに _ATL_SINGLE_THREADED を指定した場合は、アプリケーションが実行時にエラーになる可能性があります。

ATL オブジェクトで使用できるスレッドモデルの詳細については、「[オプション] (ATL シンプルオブジェクトウィザード)」を参照してください。

参照