HScrollBar コントロールと VScrollBar コントロールの概要 (Windows フォーム)
更新 : 2007 年 11 月
Windows フォームの ScrollBar コントロールを使用すると、アプリケーションまたはコントロール内で水平または垂直にスクロールすることにより、項目の長い一覧や大量の情報を簡単に見ることができるようになります。スクロール バーは Windows インターフェイスの一般的な要素であるため、ScrollBar コントロールは多くの場合、ScrollableControl クラスから派生していないコントロールと共に使用されます。同様に、多くの開発者は、独自のユーザー コントロールを作成するときに ScrollBar コントロールを使用します。
HScrollBar (水平) コントロールおよび VScrollBar (垂直) コントロールは他のコントロールとは独立して動作し、独自のイベント、プロパティ、およびメソッドのセットを備えています。ScrollBar コントロールは、テキスト ボックス、リスト ボックス、コンボ ボックス、または MDI フォームに結び付けられている組み込みのスクロール バーとは異なります。TextBox コントロールには、コントロールに結び付けられているスクロール バーを表示または非表示にするための ScrollBars プロパティがあります。
ScrollBar コントロールは、Scroll イベントを使用して、スクロール バーに沿ったスクロール ボックスの動きを監視します。スクロール ボックスは、"つまみ" とも呼ばれます。Scroll イベントを使用すると、スクロール バーがドラッグされているときにスクロール バーの値にアクセスできます。
Value プロパティ
Value プロパティ (既定では 0) は、スクロール バー内でのスクロール ボックスの位置に対応する integer 値です。スクロール ボックスの値が最小の場合、スクロール ボックスは水平スクロール バーの左端、または垂直スクロール バーの上端に移動します。スクロール ボックスの値が最大の場合、スクロール ボックスは右端または下端に移動します。同様に、最大と最小の中間の値では、スクロール ボックスの先端はスクロール バーの中央に位置します。
マウスをクリックしてスクロール バーの値を変更する以外に、ユーザーはスクロール ボックスをバー上の任意の位置にドラッグすることもできます。結果の値はスクロール ボックスの位置によって決まりますが、常にユーザーによって設定された Minimum プロパティから Maximum プロパティまでの範囲内にあります。
LargeChange プロパティおよび SmallChange プロパティ
ユーザーが PageUp キーか PageDown キーを押すか、またはスクロール ボックスのどちらかの側でスクロール バー領域をクリックすると、LargeChange プロパティに設定された値に従って Value プロパティが変化します。
ユーザーがいずれかの方向キーを押すか、またはスクロール バーのいずれかのボタンをクリックすると、SmallChange プロパティに設定された値に従って Value プロパティが変化します。
参照
概念
.NET Framework 2.0 の Windows フォームへの追加機能