LINQ to Entities

現在、多くのアプリケーションが、リレーショナル データベースを基にして作成されています。こうしたアプリケーションは、ある時点で、リレーショナル形式で表現されたデータにアクセスする必要があります。データベース スキーマが、必ずしも、アプリケーションを構築するうえで理想的な形式になっているとは限りません。また、アプリケーションの概念モデルと、データベースの論理モデルとが異なる場合もあります。エンティティ データ モデル (EDM) は、アプリケーションからデータをエンティティまたはオブジェクトとして扱うことができるように、特定のドメインのデータをモデル化するための概念データ モデルです。詳細については、「Entity Data Model」を参照してください。

ADO.NET では、EDM を介して、エンティティを .NET 環境のオブジェクトとして公開します。このことによって、統合言語クエリ (LINQ) の利用に最適なオブジェクト レイヤが実現されます。そのため、LINQ to ADO.NET には、LINQ to Entities が含まれています。開発者は LINQ to Entities を使用することにより、ビジネス ロジックの構築に使用するのと同じ言語で、データベースを照会するためのクエリを作成できます。次の図は、LINQ to Entities と Entity Framework、ADO.NET 2.0、およびデータ ソース間の関係を示したものです。

LINQ to Entities および ADO.NET Entity Framework。

LINQ to Entities のサンプル アプリケーションについては、「データ アクセスおよびストレージ」を参照してください。ADO.NET Entity Framework および LINQ to Entities で導入された重大な変更については、ADO.NET チームのブログを参照してください。

このセクションの内容

LINQ to Entities の概要

LINQ to Entities を使用したクエリ

リファレンス (LINQ to Entities)

参照

その他のリソース

統合言語クエリ (LINQ: Language-Integrated Query)
LINQ と ADO.NET
ADO.NET Entity Framework