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Expression Blend との連携

更新 : 2007 年 11 月

Expression Blend は、Windows 用の魅力的な Web 接続環境を作成するための本格的なデザイン ツールです。開発者とデザイナは、Windows Presentation Foundation (WPF) Designer for Visual Studio と Expression Blend を使用することで、連携して優れたユーザー環境を作成できます。

この連携は、共有のファイル形式 (XAML) と、共有のソリューションおよびプロジェクト形式によって実現されます。つまり、Expression Blend を使用するプロフェッショナル デザイナは Visual Studio 2008 で作成された WPF プロジェクトを開いて編集でき、開発者は Expression Blend で作成された WPF プロジェクトを開いて編集できます。

一般的な連携のシナリオ

ソフトウェア開発タスクとグラフィカル デザイン タスクは、さまざまな方法で分割できます。プロジェクトの複雑さや、デザイナと開発者のスキルなど、さまざまな要因に基づいてシナリオを選択します。次のようなシナリオが考えられます。

  • 単独

  • 従来

  • 開発者先行

  • デザイナ先行

  • ハイブリッド

単独

単独シナリオでは、1 人のデザイナ/設計者が Visual Studio と Expression Blend の両方を使用します。

多くの場合、開発者とデザイナは同一人物です。このシナリオの場合、Visual Studio と Expression Blend は同じコンピュータにインストールされます。いずれかの製品を使用して WPF プロジェクトを作成できます。Visual Studio と Expression Blend の両方を同時に開くと便利です。

Bb514663.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

同じプロジェクト ファイルを、同じコンピュータ上の Visual Studio と Expression Blend の両方で同時に開くことができます。ファイルへの変更を一方のツールで保存すると、他方のツールに切り替えるときに、ファイルを再読み込みするかどうかを確認する通知のダイアログ ボックスが表示されます。

従来

従来シナリオでは、デザイナは使い慣れた描画ツールを使用して模擬表示を作成し、開発者が Expression Blend と Visual Studio の両方を使用します。

このシナリオでは、デザイナは模擬表示をイメージ (.jpg など) としてエクスポートし、それを開発者に渡します。開発者は Expression Blend と Visual Studio を使用して、模擬表示を再作成します。

このシナリオは、デザイナが Expression Blend に精通しておらず、開発者が Expression Blend に精通している場合に適しています。

開発者先行

開発者先行シナリオでは、開発者が Visual Studio で WPF プロジェクトを作成し、WPF デザイナを使用して、ウィンドウとコントロールのレイアウトを定義します。

プロジェクトがソース管理にチェックインされると、デザイナは Expression Blend でプロジェクトを開き、ウィンドウとコントロールのスタイルを設定できます。開発者はアプリケーション ロジックを作成し、デザイナはプレゼンテーション リソースを作成するというかたちで、開発者とデザイナは同じプロジェクトを同時に操作できます。

このシナリオは、デザイナが Expression Blend を多少理解している場合に適しています。また、このシナリオでは、要素が適切なコントロールやオブジェクトに基づいているため、適切なデザインがより簡単に作成できます。たとえば、デザイナは、ボタンを表現するのに、ボタン コントロールにスタイルを適用する代わりに、四角形や他の静的要素を描画しがちです。このシナリオの欠点は、デザイナが、要素を削除したり、開発者があらかじめ作成したコードを壊すような変更を加えたりする可能性があることです。

デザイナ先行

デザイナ先行シナリオでは、デザイナが Expression Blend を使用して、WPF プロジェクトを作成し、ウィンドウとコントロールのレイアウトを定義します。

プロジェクトがソース管理にチェックインされると、開発者は Visual Studio でプロジェクトを開き、アプリケーション ロジックを作成できます。開発者とデザイナは、同じプロジェクトを同時に操作できます。

このシナリオは、デザイナが Expression Blend に精通し、コントロールとプログラミングの基礎について理解している場合に適しています。このシナリオの欠点は、デザイナの作業量が多く、デザインの作成に時間がかかることです。

ハイブリッド

ハイブリッド シナリオでは、デザイナが作成する XAML フラグメントを開発者がプロジェクトにインポートします。

デザイナは Expression Blend を使用して UI 内の要素のスタイルとテンプレートを作成し、それらをリソース ディクショナリにパッケージ化します。開発者がリソースを Visual Studio にインポートし、それらを UI に適用します。

このシナリオは、大規模なプロジェクトで、複数のグラフィカル デザイナがいる場合に適しています。このシナリオの利点は、開発者がプロジェクト ファイルを詳細に制御でき、開発中にリソースをインクリメント方式でインポートできることです。

参照

概念

WPF デザイナの概要

その他の技術情報

WPF デザイナ