/vbruntime
更新 : 2007 年 11 月
コンパイラが、Visual Basic ランタイム ライブラリを参照しないで、または特定のランタイム ライブラリを参照してコンパイルを実行するよう指定します。
/vbruntime:{ - | + | path }
引数
-
Visual Basic ランタイム ライブラリを参照しないでコンパイルします。+
既定の Visual Basic ランタイム ライブラリを参照してコンパイルします。path
指定したライブラリ (DLL) を参照してコンパイルします。
解説
/vbruntime コンパイラ オプションを使用すると、コンパイラが Visual Basic ランタイム ライブラリを参照しないでコンパイルを実行するように指定できます。さらに、/vbruntime コンパイラ オプションを使用すると、既定の Visual Basic ランタイム ライブラリの代わりにカスタム ランタイム ライブラリを使用してコンパイルすることもできます。Visual Basic ランタイム ライブラリを参照しないでコンパイルする場合、Visual Basic のランタイム ヘルパーへの呼び出しを生成するコード構成要素または言語構成要素にエラーや警告がログ記録されます (Visual Basic のランタイム ヘルパーは、特定の言語セマンティクスの実行時に呼び出される Microsoft.VisualBasic.dll で定義される関数です)。
/vbruntime+ オプションを使用すると、/vbruntime スイッチを指定しない場合と同じ動作になります。/vbruntime+ オプションにより、前の /vbruntime スイッチをオーバーライドできます。
path 引数の値が DLL の絶対パスの場合、コンパイラはそのファイルをランタイム ライブラリとして使用します。path 引数の値が DLL の絶対パスではない場合、Visual Basic コンパイラは指定された DLL をまず現在のフォルダで検索します。次に、/sdkpath コンパイラ オプションを使用して指定したパスを検索します。/sdkpath コンパイラ オプションを使用しない場合、コンパイラは指定した DLL を .NET Framework フォルダ (%systemroot%\Microsoft.NET\Framework\versionNumber) で検索します。
使用例
/vbruntime オプションを使用し、カスタム ライブラリを参照してコンパイルする方法を次の例に示します。
vbc /vbruntime:C:\VBLibraries\CustomVBLibrary.dll