SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 データベースの使用 (デバイス)
更新 : 2007 年 11 月
Windows Mobile 6 のデバイスおよびエミュレータの ROM には SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 が組み込まれているため、開発者はスマート デバイス プロジェクトでこのバージョンの SQL Server を使用することがあります。これには、Windows Mobile 6 のエンド ユーザーが SQL Server 2005 Compact Edition ランタイムを別途インストールせずにアプリケーションを実行できるという利点があります。各バージョンの Windows Mobile におけるデータベース テクノロジのサポートについては、「デバイス機能と必要な開発ツール」を参照してください。
このトピックでは、Visual Studio 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) で SQL Server Compact 3.5 の代わりに SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 を使用する場合のいくつかの相違点について説明します。
自動配置
SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 を使用するマネージ スマート デバイス プロジェクトを配置またはデバッグする際は、Visual Studio 2005 Service Pack 1 および Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition Tools for Visual Studio 2005 Service Pack 1 の両方が開発用コンピュータにインストールされている場合にのみ、Visual Studio 2008 がランタイムを自動的に配置します。したがって、この 2 つの製品が開発用コンピュータにインストールされておらず、SQL Server 2005 Compact ランタイムがデバイスにインストールされていない場合は、プロジェクトをデバッグまたは配置する前にランタイム キャビネット ファイルを手動でコピーしてデバイスにインストールする必要があります。
SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 ランタイム キャビネット ファイルは drive:\Program Files\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.1\SDK\bin にあります。詳細については、「方法 : デバイスに SQL Server Compact 3.5 をインストールする」を参照してください。
豊富なデータ機能
SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 データベースでは、Visual Studio 2008 の豊富なデータ機能の一部を利用できません。SQL Server Compact Edition 3.1 データ プロジェクトでは、開発時に Visual Database Tools、データ ソース構成ウィザード、データ デザイナ ツールなどの豊富なデータ機能を使用できません。これらのツールは SQL Server Compact 3.5 プロジェクトでのみ使用できます。豊富なデータ機能については、「SQL Server Compact 3.5 データベース (デバイス) の使用」を参照してください。
SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 の使用
豊富なデータ機能を利用できないため、System.Data.SqlServerCe データ プロバイダ (drive:\Program Files\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.1\SDK\bin\platform\ にある System.Data.SqlServerCe.dll) を使用して、データ プロジェクトのコードを手動で作成する必要があります。詳細については、「方法 : マネージ プロジェクトで SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 を使用する (デバイス)」を参照してください。
ヘルプの表示
SQL Server 2005 Compact Edition のドキュメントはローカルにインストールされません。ドキュメントをダウンロードするには、SQL Server 2005 Compact Edition Books Online にアクセスしてください。
バージョン 3.1 のマネージ データ プロバイダについては、.NET Framework ライブラリの System.Data.SqlServerCe 名前空間を参照してください。
Visual Studio のバージョン
Visual Studio の各バージョンの豊富なデータ機能は、特定のバージョンの SQL Server Compact/Mobile をサポートしています。Visual Studio のバージョンと、サポートされる SQL Server Compact/Mobile のバージョンの対応表を次に示します。
列見出しの略語は、次のことを意味しています。
SSC 3.5 = SQL Server Compact 3.5
SSCE 3.1 = SQL Server 2005 Compact Edition Version 3.1
SQL Mobile 3.0 = SQL Server 2005 Mobile Edition Version 3.0
豊富なデータ機能のサポート |
SSC 3.5 |
SQL CE 3.1 |
SQL Mobile 3.0 |
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Visual Studio 2008 |
X |
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Visual Studio 2005 SP1 |
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X* |
X |
Visual Studio 2005 |
|
|
X |
*Visual Studio 2005 SP1 で SQL Server 2005 Compact Edition Version 3.1 の豊富なデータ機能を有効にするには、Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition Tools for Visual Studio 2005 Service Pack 1 をインストールします。ツールをインストールしない場合、Visual Studio 2005 Service Pack 1 は SQL Server 2005 Mobile Version 3.0 のデータ デザイナ ツールをサポートします。
SQL Server Compact 3.5 へのアップグレード
Visual Studio の豊富なデータ機能と SQL Server Compact 3.5 の強化された機能を利用するために、マネージ データ プロジェクトをアップグレードできます。Visual Studio 2008 で作成したプロジェクトをアップグレードするには、「方法 : マネージ プロジェクトを SQL Server Compact 3.5 にアップグレードする (デバイス)」を参照してください。
以前のバージョンの Visual Studio で作成したデータ プロジェクトをアップグレードする方法については、「以前のツールで作成されたプロジェクトの更新」を参照してください。
参照
処理手順
方法 : マネージ プロジェクトで SQL Server 2005 Compact Edition 3.1 を使用する (デバイス)