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/Zm (プリコンパイル済みヘッダーのメモリ割り当て制限の指定)

更新 : 2007 年 11 月

コンパイラがプリコンパイル済みヘッダーを構築するために割り当てるメモリの量を決定します。

/Zmfactor

引数

  • factor
    コンパイラがプリコンパイル済みヘッダーを構築するために使用するメモリの量を決定するスケール ファクタ。

    引数 factor は、コンパイラが定義する作業バッファの既定のサイズに対する割合です。引数 factor の既定値は 100 (パーセント) ですが、これを超える量も、これ未満の量も指定することもできます。

解説

以前のバージョンの Visual C++ では、コンパイラはいくつかの独立したヒープを使用し、ヒープにはそれぞれ大きさの限界がありました。現在では、コンパイラは必要に応じてヒープを合計ヒープ サイズ制限まで動的に拡張します。固定サイズのバッファはプリコンパイル済みヘッダーを構築するためだけに必要です。そのため、/Zm コンパイラ オプションを使用する必要はほどんどありません。

/Zm コンパイラ オプションの使用時に、コンパイラがヒープ スペースを使い果たし、C1060 エラー メッセージを出力する場合は、メモリをとり過ぎている可能性があります。/Zm オプションの削除を検討してください。コンパイラが C1076 エラー メッセージを出力する場合、付随する C3859 メッセージは引数 factor の値を示します。これは、/Zm コンパイラ オプションを使ってプログラムを再コンパイルする際に使用が推奨される引数です。

既定のプリコンパイル済みヘッダーのバッファ サイズを 75 MB と仮定した場合に factor 引数がメモリ割り当て制限に与える影響を次の表に示します。

factor の値

メモリ割り当て制限

10

7.5 MB

100

75 MB

200

150 MB

1000

750 MB

2000

1500 MB

メモリ割り当て制限を設定する別の方法

Visual Studio 開発環境で /Zm コンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「方法 : プロジェクト プロパティ ページを開く」を参照してください。

  2. [C/C++] フォルダをクリックします。

  3. [コマンド ライン] プロパティ ページをクリックします。

  4. [追加のオプション]ボックスにコンパイラ オプションを入力します。

/Zm コンパイラ オプションをコードから設定するには

参照

参照

コンパイラ オプション

コンパイラ オプションの設定