TextFieldParser.PeekChars メソッド

更新 : 2007 年 11 月

指定された数の文字を、カーソルを進めずに読み取ります。

' Usage
Dim value As String = TextFieldParserObject.PeekChars(numberOfChars)
' Declaration
Public Function PeekChars( _
   ByVal numberOfChars As Integer _
) As String

パラメータ

• numberOfChars
  読み取る文字数を指定する Int32 です。必ず指定します。

戻り値

String.

例外

例外がスローされる可能性のある状態を次に示します。

• numberOfChars が 0 未満です (ArgumentException)。

解説

numberOfChars の値は、その行の文字数の合計よりも小さいことが必要です。そうでない場合、PeekChars から返される文字列は、その行の長さに切り取られます。

空白行は無視されます。

行末文字は返されません。

PeekChars メソッドでは解析は行われません。区切り記号入りフィールド内の行末文字は、行の末尾として解釈されます。

処理手順

PeekChars メソッドに関連するタスクの例を次の表に示します。

目的	参照項目
フィールドを解析する前に、フィールドの形式を調べる	方法 : Visual Basic で複数の書式を持つテキスト ファイルを読み取る

使用例

次の例は PeekChars を使用してデータの末尾を探し、その地点でファイルの解析を停止します。

Using MyReader As New Microsoft.VisualBasic.FileIO.TextFieldParser("C:\ParserText.txt")
    MyReader.TextFieldType = Microsoft.VisualBasic.FileIO.FieldType.Delimited
    MyReader.Delimiters = New String() {","}
    MyReader.CommentTokens = New String() {"'"}
    Dim currentRow As String()
    While (MyReader.PeekChars(1) IsNot "")
        Try
            currentRow = MyReader.ReadFields()
            For Each currentField As String In currentRow
                My.Computer.FileSystem.WriteAllText _
               ("C://testfile.txt", currentField, True)
            Next
        Catch ex As Microsoft.VisualBasic.FileIO.MalformedLineException
            MsgBox("Line " & ex.Message & " is invalid.  Skipping")
        End Try
    End While
End Using

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic.FileIO

クラス : TextFieldParser

アセンブリ : Microsoft Visual Basic ランタイム (Microsoft.VisualBasic.dll 内)

アクセス許可

必要なアクセス許可を次に示します。

アクセス許可	説明
FileIOPermission	ファイルとフォルダへのアクセス許可を制御します。関連する列挙値 : Unrestricted。
SecurityPermission	コードに適用されたセキュリティ アクセス許可のセットを記述します。関連する列挙値 : ControlEvidence。

詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「アクセス許可の要求」を参照してください。

参照

概念

TextFieldParser オブジェクトによるテキスト ファイルの解析

参照

TextFieldParser オブジェクト

PeekChars

その他の技術情報

Visual Basic でのファイルの読み取り