ADO.NET Data Service 仕様
ADO.NET Data Service 仕様は、URI によって識別されるリソースに対して、作成、読み取り、更新、および削除の各操作を実行する方法を定義します。このセクションの各トピックでは、URI アドレス構文、ADO.NET Data Services により認識されるペイロード形式、およびリソースにアクセスし、リソースを操作するために使用できる HTTP プロトコルの規則を定義することで、さまざまなエンティティ型と対話する方法について説明します。
次の仕様には、エンティティ データ モデル の基本知識が必要になります。
概要
操作は、URI により識別されるリソースに対して実行されます。ADO.NET Data Services プロトコルでは、次のリソース型のアドレスを指定できます。
エンティティ セットは、EntitySet または AssociationSet を表します。EntitySet は entity type のインスタンスのコレクションです。エンティティは、概念スキーマ定義言語 (CSDL) で定義されます。
関連付け型は、CSDL のエンティティ型間の関連付けを表します。関連付けは、AssociationSet のメンバとして定義されます。
[!メモ]
EntityType は、顧客、注文、製品、納入業者などのアプリケーションのドメインにあるデータの有益な要素を示します。エンティティ間のリレーションシップは、AssociationType として定義します。
プロパティは、EntityType に含まれるデータを表します。EntityType は、指定された EDM 単純型または ComplexType の 1 つ以上のプロパティを持つことができます。
複合型は、アドレス、または独立エンティティではないその他の複数値のプロパティなどの、関連情報セットを表します。EDM の ComplexType は、単純型または複合型の 1 つ以上のプロパティから構成されます。EntityType とは異なり、ComplexType には ID キーがありません。
ナビゲーション プロパティ : 2 つのエンティティ型間の双方向ナビゲーション パスを記述します。双方向ナビゲーションには、AssociationType に参加する 2 つのエンティティに対して NavigationProperty を定義する必要があります。
ナビゲーション リンク : 宣言側 EntityType から宛先 EntityType への一方向ナビゲーション パスを記述します。NavigationProperty は、Association の一端でのみ定義します。
サービス操作は、URI によってアドレス指定が可能なメソッドまたは関数を配置します。サービス操作を使用してセキュリティ ロジックを実装できます。ほとんどのシナリオでは、特定のデータ サービスのすべてのデータに対するフル アクセス権をすべてのユーザーに与えることが適切ではありません。アプリケーションは検証ルールを使用して、表示可能なエンティティ セットを制限し、クライアントがデータと対話する方法を統括するポリシーを強制します。サービス操作は、このようなニーズをサポートするために設計されており、URI 構文で設定される別のリソースのようにアドレス指定できます。
詳細については、「リソースのアドレスを指定する URI 形式 (ADO.NET Data Services フレームワーク)」を参照してください。
参照
概念
URI によるデータの単純なアドレス指定スキーム (ADO.NET Data Services フレームワーク)
サービス操作とインターセプタ (ADO.NET Data Services フレームワーク)
一般的な HTTP 要件 (ADO.NET Data Services フレームワーク)