[テキストボックス] ユーザー インターフェイス ダイアログ ボックス
更新 : 2007 年 11 月
[テキストボックス] ダイアログ ボックスは、インストール中に、最大で 4 つのテキスト入力フィールドをユーザーに示し、フィールドの内容を返します。[テキストボックス (A)]、[テキストボックス (B)]、および [テキストボックス (C)] という 3 つの [テキストボックス] ダイアログ ボックスを利用できます。これら 3 つのダイアログ ボックスはまったく同じもので、いずれも配置プロジェクトごとに 1 回だけ追加できます。
ダイアログ ボックスには、4 つのテキスト ボックスと対応するラベル、そしてユーザーに情報を伝える追加ラベルが含まれています。これらのラベルのテキストは、デザイン時に [プロパティ] ウィンドウで指定します。各テキスト ボックスには、表示と非表示を制御したり、既定のテキストを設定したり、値を返したりするための追加プロパティがあります。
次の図は、インストール中に表示される標準的な[テキストボックス] ダイアログ ボックスです。
[テキストボックス] ダイアログ ボックス
プロパティ
[テキストボックス] ダイアログ ボックスでは、次のプロパティを利用できます。
プロパティ |
説明 |
---|---|
BannerBitmap |
見出し領域に表示するビットマップまたは JPEG イメージを指定します。上の図では、既定のビットマップが表示されています。詳細については、「BannerBitmap プロパティ」を参照してください。 |
BannerText |
見出し領域に表示するテキストを指定します。上の図では、"これは見出しのテキストです。" が該当します。 |
BodyText |
テキスト ボックスの上に表示するテキストを指定します。上の図では、"これは本体のテキストです。" が該当します。 |
Edit1Label |
1 番目のテキスト ボックスの上に表示するテキストを指定します。上の図では、"1 番目の入力フィールド" が該当します。 |
Edit1Property |
1 番目のテキスト ボックスに入力されたテキストを取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。このプロパティは条件内で使用できます。詳細については、「条件付き配置」を参照してください。 |
Edit1Value |
1 番目のテキスト ボックスの初期値 (テキスト) を指定します。 |
Edit1Visible |
1 番目のテキスト ボックスの表示または非表示を指定します。1 つ以上のテキスト ボックスを表示するダイアログ ボックスの場合は、このプロパティを true に設定する必要があります。 |
Edit2Label |
2 番目のテキスト ボックスの上に表示するテキストを指定します。上の図では、"2 番目の入力フィールド" が該当します。 |
Edit2Property |
2 番目のテキスト ボックスに入力されたテキストを取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。このプロパティは条件内で使用できます。詳細については、「条件付き配置」を参照してください。 |
Edit2Value |
2 番目のテキスト ボックスの初期値 (テキスト) を指定します。 |
Edit2Visible |
2 番目のテキスト ボックスの表示または非表示を指定します。表示するテキスト ボックスが 2 つ以上のダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、1 つのダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。 |
Edit3Label |
3 番目のテキスト ボックスの上に表示するテキストを指定します。上の図では、"3 番目の入力フィールド" が該当します。 |
Edit3Property |
3 番目のテキスト ボックスに入力されたテキストを取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。このプロパティは条件内で使用できます。詳細については、「条件付き配置」を参照してください。 |
Edit3Value |
3 番目のテキスト ボックスの初期値 (テキスト) を指定します。 |
Edit3Visible |
3 番目のテキスト ボックスの表示または非表示を指定します。表示するテキスト ボックスが 3 つ以上のダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、2 つ以下のダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。 |
Edit4Label |
4 番目のテキスト ボックスの上に表示するテキストを指定します。上の図では、"4 番目の入力フィールド" が該当します。 |
Edit4Property |
4 番目のテキスト ボックスに入力されたテキストを取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。このプロパティは条件内で使用できます。詳細については、「条件付き配置」を参照してください。 |
Edit4Value |
4 番目のテキスト ボックスの初期値 (テキスト) を指定します。 |
Edit4Visible |
4 番目のテキスト ボックスの表示または非表示かを指定します。表示するテキスト ボックスが 4 つのダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、3 つ以下のダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。 |
[テキストボックス] ダイアログ ボックスの外観の制御
以下のプロパティを使用して、インストール中の[テキストボックス] ダイアログ ボックスの表示方法を制御します。
BannerBitmap プロパティは、ダイアログ ボックスの右上隅に表示されるイメージを制御します。イメージの位置とサイズは固定です。
ヒント :
ユーザー インターフェイスに一貫性を持たせるには、インストーラの全ダイアログ ボックスで同じイメージを使用します。
BannerText プロパティは、ダイアログ ボックス上部の見出しに表示されるテキストを制御します。位置、サイズ、およびフォント サイズは固定です。テキストは自動改行されますが、3 行以上になることはありません。
BodyText プロパティは、ダイアログ ボックスの見出しの直下に表示されるテキストを制御します。位置、サイズ、およびフォント サイズは固定です。テキストは自動改行されますが、5 行以上になることはありません。
EditNLabel プロパティは、テキスト ボックスのラベルのテキストを制御します。位置およびフォント サイズは固定で、テキストは折り返されません。
ヒント :
ダイアログ ボックスがローカライズされる可能性がある場合、テキストの拡張に備えてスペースを余分に確保してください。ある言語から別の言語に翻訳したときにテキストが長くなってしまい、収まりきらないテキスト部分が切り取られてしまう場合があるからです。
[テキストボックス] ダイアログ ボックスのプロパティを使ったユーザー情報の取得
[テキストボックス] ダイアログ ボックスを含むインストーラが実行された場合、ユーザーは表示されたテキスト ボックスに情報を入力できます。その情報は、インストールの別のフェーズで使用できます。
たとえば、[テキストボックス] ダイアログ ボックスを作成し、レジストリ エントリに格納するワークグループ名をユーザーが入力できるようにするとします。この場合、Edit1Label プロパティには "ワークグループ名を入力してください。" を設定します。必要なテキスト ボックスは 1 つだけなので、Edit2Visible、Edit3Visible、および Edit4Visible の各プロパティには False を設定します。
"既定" という名前のワークグループをユーザーが通常使用すると考えて、Edit1Value プロパティを「既定」としておくこともできます。これが、テキスト ボックスに表示される初期入力値になります。
レジストリでは、ワークグループ名のレジストリ エントリに対する Condition プロパティに、Edit1Property プロパティの値を設定します (例 : [EDITA1])。
インストール中には、Condition プロパティが評価されます。ユーザーが名前を入力すると、または既定値を受け入れると、その名前がレジストリに追加されます。空白にすると、レジストリ エントリは作成されません。