CStockPropImpl クラス
更新 : 2007 年 11 月
このクラスには、ストック プロパティ値をサポートするためのメソッドが用意されています。
template <
class T,
class InterfaceName,
const IID* piid = &_ATL_IIDOF(InterfaceName),
const GUID* plibid = &CComModule::m_libid,
WORD wMajor = 1,
WORD wMinor = 0,
class tihclass = CcomTypeInfoHolder
>
class ATL_NO_VTABLE CStockPropImpl :
public IDispatchImpl< InterfaceName, piid, plibid, wMajor,
wMinor, tihclass >
パラメータ
T
コントロールを実装するクラスのうち、CStockPropImpl から派生するクラス。InterfaceName
ストック プロパティを公開するデュアル インターフェイス。piid
InterfaceName の IID へのポインタ。plibid
InterfaceName の定義を含むタイプ ライブラリの LIBID へのポインタ。wMajor
タイプ ライブラリのメジャー バージョン。既定値は 1 です。wMinor
タイプ ライブラリのマイナー バージョン。既定値は 0 です。tihclass
T のタイプ情報の管理に使用されるクラスです。既定値は、CComTypeInfoHolder です。
解説
CStockPropImpl には、各ストック プロパティの put メソッドと get メソッドが用意されています。これらのメソッドには、各プロパティに関連付けられたデータ メンバの設定や取得、およびいずれかのプロパティが変更された場合のコンテナとの通知や同期に必要なコードが用意されています。
Visual C++ には、ストック プロパティをサポートするためのウィザードが用意されています。ストック プロパティをコントロールに追加する方法の詳細については、「ATL チュートリアル」を参照してください。
下位互換性のために、CStockPropImpl は get_Window メソッドおよび put_Window メソッドも公開します。これらは、それぞれ get_HWND と put_HWND を単に呼び出します。put_HWND の既定の実装は、HWND が読み取り専用プロパティとなる必要があるため、E_FAIL を返します。
次のプロパティにも putref 実装があります。
Font
MouseIcon
Picture
この 3 つのストック プロパティは、それぞれに対応しているデータ メンバの型が、CComPtr クラス、または代入演算子を使用してインターフェイス参照カウントを正確に実行するクラスの型と同じであることを必要とします。
必要条件
ヘッダー : atlctl.h