_spawnvpe、_wspawnvpe
更新 : 2007 年 11 月
新しいプロセスを作成し、実行します。
intptr_t _spawnvpe(
int mode,
const char *cmdname,
const char *const *argv,
const char *const *envp
);
intptr_t _wspawnvpe(
int mode,
const wchar_t *cmdname,
const wchar_t *const *argv,
const wchar_t *const *envp
);
パラメータ
mode
呼び出し元プロセスの実行モード。cmdname
実行されるファイルのパス。argv
引数へのポインタの配列。引数 argv[0] は、通常、リアル モードではパスへのポインタ、プロテクト モードではプログラム名へのポインタです。argv[1] ~ argv[n] は、新規の引数リストを形成する文字列へのポインタです。引数 argv[n +1] には、引数リストの終端を示す NULL ポインタを指定する必要があります。envp
環境設定へのポインタの配列。
戻り値
同期 _spawnvpe または _wspawnvpe (mode に _P_WAIT を指定) からの戻り値は、新規プロセスの終了ステータスです。非同期 _spawnvpe または _wspawnvpe (mode に _P_NOWAIT または _P_NOWAITO を指定) からの戻り値は、プロセス ハンドルです。プロセスが正常終了すると、終了ステータスが 0 になります。子プロセスが 0 以外の引数で明示的に exit ルーチンを呼び出すと、終了状態が 0 以外の値に設定されます。子プロセスが明示的に設定した正の終了ステータス以外の正の終了ステータスは、処理の打ち切り、または割り込みによる異常終了を意味します。戻り値が -1 の場合は、エラー (子プロセスが起動していない) を示します。この場合、グローバル変数 errno には次のいずれかの値が設定されます。
E2BIG
引数リストが 1024 バイトを超えています。EINVAL
mode 引数が無効です。ENOENT
ファイルまたはパスが見つかりません。ENOEXEC
指定されたファイルが実行可能ファイルでないか、実行可能ファイルの形式が不正です。ENOMEM
メモリ不足のため子プロセスを実行できません。
戻り値の詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
解説
これらの関数は、新規プロセスを生成して実行します。コマンド ライン引数へのポインタ配列および環境設定へのポインタ配列を渡します。実行するファイルを見つけるために PATH 環境変数が使用されます。
これらの関数では、パラメータの検証が行われます。cmdname または argv が null ポインタの場合、argv が null ポインタを指している場合、または argv[0] が空の文字列の場合、「パラメータの検証」に説明されているように、無効なパラメータ ハンドラが呼び出されます。実行の継続が許可された場合、これらの関数は errno を EINVAL に設定し、-1 を返します。新しいプロセスは生成されません。
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
_spawnvpe |
<stdio.h> または <process.h> |
_wspawnvpe |
<stdio.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
「_spawn 系関数と _wspawn 系関数」の例を参照してください。