GDI+ での楕円および円弧
更新 : 2007 年 11 月
Graphics クラスの DrawEllipse メソッドおよび DrawArc メソッドを使用すると、楕円と円弧を簡単に描画できます。
楕円の描画
楕円を描画するには、Graphics オブジェクトと Pen オブジェクトが必要です。Graphics オブジェクトには DrawEllipse メソッドが用意されており、Pen オブジェクトには楕円の描画に使用する線の幅や色などの属性が格納されます。Pen オブジェクトは、引数の 1 つとして DrawEllipse メソッドに渡されます。DrawEllipse メソッドに渡される他の引数は、楕円に外接する四角形を指定します。楕円とその楕円に外接する四角形を次の図に示します。
楕円を描画する例を次に示します。外接する四角形は、幅 80、高さ 40、左上隅 (100, 50) です。
myGraphics.DrawEllipse(myPen, 100, 50, 80, 40)
myGraphics.DrawEllipse(myPen, 100, 50, 80, 40);
DrawEllipse は Graphics クラスのオーバーロードされたメソッドであるため、いくつかの方法でこのメソッドの引数を指定できます。たとえば、Rectangle を構築して、その Rectangle を引数として DrawEllipse メソッドに渡すことができます。
Dim myRectangle As New Rectangle(100, 50, 80, 40)
myGraphics.DrawEllipse(myPen, myRectangle)
Rectangle myRectangle = new Rectangle(100, 50, 80, 40);
myGraphics.DrawEllipse(myPen, myRectangle);
円弧の描画
円弧は、楕円の一部です。円弧を描画するには、Graphics クラスの DrawArc メソッドを呼び出します。DrawArc メソッドのパラメータは、DrawEllipse メソッドのパラメータと基本的に同じです。ただし、DrawArc では開始角度とスイープ角度が必要です。開始角度 30°、スイープ角度 180°の円弧を描画する例を次に示します。
myGraphics.DrawArc(myPen, 100, 50, 140, 70, 30, 180)
myGraphics.DrawArc(myPen, 100, 50, 140, 70, 30, 180);
円弧、楕円、および外接する四角形を次の図に示します。
参照
処理手順
方法 : 描画する Graphics オブジェクトを作成する