次の方法で共有


/favor (x64 用の最適化)

更新 : 2007 年 11 月

**/favor:**option は、x64 コンパイラだけで利用でき、特定の x64 アーキテクチャ、または AMD64 アーキテクチャおよび Intel64 アーキテクチャの両方のマイクロアーキテクチャの仕様に合わせて最適化されるコードを作成します。

/favor:blend
/favor:AMD64
/favor:INTEL64

解説

/favor:blend は、AMD64 アーキテクチャおよび Intel64 アーキテクチャの両方のマイクロアーキテクチャの仕様に合わせて最適化されたコードを作成します。特定のプロセッサでは /favor:blend で最大限のパフォーマンスを得られないこともありますが、さまざまな種類の x64 プロセッサで最高のパフォーマンスが得られるように設計されています。** /favor:blend** は既定で有効になっています。

/favor:AMD64 は、64 ビット拡張機能をサポートする AMD Opteron プロセッサおよび Athlon プロセッサ用に生成されたコードを最適化します。最適化されたコードは、すべての x64 互換のプラットフォームで動作します。/favor:AMD64 で生成されたコードを、Intel64 をサポートする Intel プロセッサで実行すると、パフォーマンスが低下することがあります。

/favor:INTEL64 は、x64 コンパイラだけで利用でき、生成されるコードを Intel64 をサポートする Intel プロセッサ用に最適化するので、通常、このプラットフォームでより高いパフォーマンスが得られます。生成されたコードは、すべての x64 プラットフォームで動作します。/favor:INTEL64 で生成されたコードを、64 ビット拡張機能をサポートする AMD Opteron プロセッサおよび Athlon プロセッサで実行すると、パフォーマンスが低下することがあります。

ms173505.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Intel64 アーキテクチャは、以前は Extended Memory 64 Technology と呼ばれ、対応するコンパイラ オプションは /favor:EM64T でした。

x64 アーキテクチャのプログラミングについては、「x64 ソフトウェア規約」を参照してください。

Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「方法 : プロジェクト プロパティ ページを開く」を参照してください。

  2. [C/C++] フォルダをクリックします。

  3. [コマンド ライン] プロパティ ページをクリックします。

  4. [追加のオプション]ボックスにコンパイラ オプションを入力します。

このコンパイラ オプションをコードから設定するには

参照

参照

コンパイラ オプション

コンパイラ オプションの設定