プロパティ キャッシュ
プロパティ キャッシュは、ディレクトリに含まれるプロパティ データの格納に使用されるローカル キャッシュです。これにより、サーバーに直接接続することなく、プロパティの読み取りやプロパティ データへの変更を行うことが可能になります。このようにサーバー接続を制限することによって、ネットワークのパフォーマンスが向上します。サーバーとプロパティ キャッシュの間のデータの交換に使用される 2 つのメソッドは、CommitChanges と RefreshCache です。これらのメソッドは、DirectoryEntry クラスの一部です。
CommitChanges メソッドには、ADSI の SetInfo メソッドと同じ機能があります。これにより、プロパティ キャッシュからディレクトリにデータが保存されます。このメソッドにより、オブジェクトの多数のプロパティを、ディレクトリにコミットする前に変更できます。複数のオブジェクトのプロパティを変更する場合は、あるオブジェクトのプロパティの変更をコミットしてから、次のオブジェクトのプロパティを変更します。SetInfo メソッドの詳細については、MSDN ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=27252) で IADs::SetInfo に関するページを参照してください。
RefreshCache メソッドには、ADSI の GetInfo メソッドと同じ機能があります。これにより、基になるディレクトリ ストアからローカル プロパティ キャッシュにすべてのオブジェクト プロパティの値が読み込まれます。SetInfo メソッドの詳細については、MSDN ライブラリ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=27252) で IADs::GetInfo に関するページを参照してください。
メモ : |
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プロパティを変更する場合は、RefreshCache を呼び出す前に、CommitChanges メソッドを使用して変更をディレクトリに格納します。格納しないと、変更は更新中に上書きされます。 |
プロパティを変更するときは、DirectoryEntry クラスの UsePropertyCache プロパティについて理解しておいてください。UsePropertyCache をその既定値である true に設定した場合、ディレクトリに変更をコミットするために CommitChanges を呼び出す必要があります。false に設定した場合は、ディレクトリへの変更は自動的に行われます。
関連項目
リファレンス
System.DirectoryServices
DirectoryEntry
概念
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