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マルチリンガル クライアント サポート

Crystal Reports for Visual Studio は、動的なロケール設定によって、さまざまな言語を使用する Web および Windows のクライアントをサポートします。

動的なロケール設定により、ユーザーはツールヒントなどの CrystalReportViewer コントロールのコンテンツを、希望の言語で参照できます。

言語リソース

Web サーバーや Windows クライアントでは、次の 2 つのソースから CrystalReportViewer コントロール用の言語リソースにアクセスできます。

  • デフォルトの言語リソース DLL。次の言語が含まれます。

    • 英語(en)
    • フランス語(fr)
    • ドイツ語(de)
    • スペイン語(es)
    • イタリア語(it)
    • 日本語(jp)
    • 韓国語(ko)
    • 簡体字中国語(zh-chs)
    • 繁体字中国語(zh-cht)

    これらの言語リソースは、Business Objects Web サイトからダウンロードできます。

    Note

    デフォルトの言語リソース ファイルの全リストについては、「カスタム リソース ファイル ディレクトリの設定」を参照してください。

  • カスタム言語リソース ファイル。文字列として作成した後に、カスタム言語リソース DLL としてコンパイルします。

    Note

    カスタム言語リソース DLL の作成方法については、チュートリアル「チュートリアル:マルチリンガル クライアント サポートの設定」を参照してください。

ニュートラル リソースと非ニュートラル リソース

言語リソースには、ニュートラルと非ニュートラルのリソースがあります。

ニュートラル リソースとは、en(英語)、fr(フランス語)、および jp(日本語)などの一般的な言語設定です。

非ニュートラル リソースとは、たとえば、ドイツ語(オーストリア)用の de-AT のように、地域などの追加基準に基づいて設定される言語バージョンです。

グローバル リソースとローカル リソース

デフォルト言語リソースは GAC にインストールされるため、常にグローバルで使用できます。一方、カスタム言語リソースは、グローバルまたはローカルのどちらかでアクセスします。

このカスタム言語リソース フォルダをネットワークの中央に保存してそこで共有することもできますが、Web または Windows のアプリケーションのローカル ディレクトリにコピーすることもできます。

カスタム言語リソースを中央に保存した場合、このリソースは「グローバル リソース」と呼ばれます。このシナリオでは、XML 設定ファイルでの設定により、Web または Windows アプリケーションに対してリソースの位置を伝える必要があります。グローバル リソースを正しくロードするには、リソース ファイルが含まれるフォルダの名前と言語のロケールが一致する必要があります。

ローカル ディレクトリにリソースをコピーした場合には、カスタム言語リソースは「ローカル リソース」と呼ばれます。このシナリオでは、設定ファイルは必要ありません。ローカル リソースを正しくロードするには、リソース ファイルのカルチャとリソース ファイルが含まれるフォルダの名前が言語のロケールと一致する必要があります。

Note

グローバル リソースとローカルのリソースの設定および使用方法の詳細については、チュートリアルで説明されています。詳細については、「チュートリアル:マルチリンガル クライアント サポートの設定」を参照してください。

グローバル リソースとローカル リソースの選択

リソースを複数のアプリケーションで共有する必要がある場合は、グローバル リソースが適しています。たとえば、Web サーバーに複数の Web サイトがあり、そのすべての Web サイトで標準セットの言語リソースを共有する必要がある場合などは、グローバル リソースの使用が適しています。

広範な配布により単純な設定が指定されている単一のアプリケーションだけでリソースを使用する場合には、ローカル リソースが適しています。たとえば Windows アプリケーションは、広範な配布を目的とした単一のアプリケーション フォルダで構成されているため、ローカル リソースの使用が最適です。

ほとんどの場合、Web アプリケーションにはグローバル リソースを選択し、Windows アプリケーションにはローカル リソースを選択するのが適切です。

初めにロードするリソース

特定のアプリケーションに対してローカルとグローバルの両方のリソースを設定する場合には、ローカル リソースの優先順位が高くなります(ロードの順序が先になります)。確実にグローバル リソースを使用したい場合は、設定ファイルが正しく機能することを確認してからローカル リソース フォルダを削除します。

非ニュートラルおよびニュートラルのリソースも、リソースのロード順の影響を受けます。特定の言語に非ニュートラルおよびニュートラルの両方のリソースを設定している場合には(“ドイツ語(オーストリア)”と“ドイツ語”など)、非ニュートラルのリソースが最初にチェックされます。

いずれの場合も、特殊なリソースのほうが、一般的なリソースよりも優先順位が高くなります。

クライアント側の表示

実行時にクライアント アプリケーションで表示される言語は、次の要因により決定されます。

Windows アプリケーションの場合

  • 各ユーザーのマシンの環境ロケール設定

Web サイトの場合

  • Web サーバーの環境ロケール設定
  • クライアント ブラウザの言語設定
  • 個々の ASPX ページにユーザーが設定する地域言語プロパティ

チュートリアル

上記の問題は「チュートリアル:マルチリンガル クライアント サポートの設定」で詳細に説明されています。

関連項目