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Crystal サービスを使用して ReportDocument をバインドするシナリオ(VS .NET 2002 および 2003)

Crystal サービスは、Visual Studio 2002 および 2003 のレポートに手軽にアクセスできる機能を提供します。Crystal Reports for Visual Studio 2005 では、この機能は使用できません。Crystal Reports と Crystal サービスの両方がインストールされている場合、Crystal サービスはサーバー エクスプローラで[サーバー]ノード内の各サーバーの下位にサブ ノードとして表示されます。[Crystal サービス]ノードを展開すると、さまざまな場所にあるレポートのリストが表示されます。

  • ハード ディスク ドライブ上のローカル ファイル ディレクトリ
  • Report Application Server(RAS)
  • Crystal Enterprise(CE)

これらのリストから、任意のレポートを Web フォームまたは Windows フォームにドラッグ アンド ドロップできます。

Crystal サービスでは、通常、内容を表示する 2 つのサブノードがありますが、現在インストールされている Crystal Reports のバージョンと、Report Application Server(RAS)または Crystal Enterprise 用に追加したライセンスによって、内容が異なります。次の節の表では、特定のノードへのアクセスに必要な事項が説明されています。

ラッパー クラス

Crystal サービスから Web フォームまたは Windows フォームにレポートをドラッグすると、ラッパー クラス インスタンスが作成され、分離コード クラスの Web フォーム デザイナまたは Windows フォームデザイナで生成されたコード領域のレポートを参照できるようになります。

Note

ラッパー クラス タイプは、Crystal Reports の各バージョンによって異なります。次の表を参照してください。

次の表に掲載されている Crystal サービスは、ReportDocument ラッパー クラス タイプを示しています。

Crystal Reports 10 には、2 つの Crystal サービスが用意されています。これらの Crystal サービスは、アンマネージド RAS サーバーまたはマネージド RAS サーバーから提供されるレポートのグループを公開します(「Report Application Server(RAS)」を参照)。ラッパー クラスは、Crystal Reports 9 から ReportDocument に変更されています。

Crystal サービス経由で公開されるラッパー クラス
Crystal サービス下のノード名
Crystal Reports のバージョン
説明
ノードへのアクセスに必要な条件
ReportDocument
Report Application Server
Crystal Reports 10
RAS サーバーから ReportDocument にロードされるレポートを公開します。詳細については、「Report Application Server へのバインド(Crystal Reports 10 以降)」を参照してください。
アンマネージド RAS サーバーをインストールします。
ReportDocument
Crystal Enterprise
Crystal Reports 10
マネージド RAS サーバーから ReportDocument にロードされるレポートを公開します。詳細については、「Crystal Enterprise へのバインド(Crystal Reports 10 以降)」を参照してください。
Crystal Enterprise をインストールします。

Crystal サービスの以前のバージョンは、ReportDocument オブジェクト モデルを使用しないラッパー クラス タイプを公開します。つまり、CrystalReportViewer コントロールが提供する限定されたオブジェクト モデルに依存しています。詳細については、「Crystal サービスを使用して CrystalReportViewer をバインドするシナリオ」を参照してください。

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