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DropDownList コントロールを使用した選択式の変更

  • [アーティクル]

このセクションでは、DropDownList コントロールに比較演算子を付けて値を入力します。比較演算子を含む列挙を作成します。

DropDownList コントロールでは、TextBox コントロールに入力したテキストと同じか、それより少ないか、それより大きいか、それ以下か、それ以上か、またはそれと等しくない顧客名を表示するように選択します。

redisplay_Click() イベント メソッドでは、CrystalReportViewer コントロールの SelectionFormula プロパティに現在割り当てられている文字列を変更します。

CeComparisonOperator 列挙を作成する

  1. ソリューション エクスプローラで太字のプロジェクト名を右クリックし、［追加］をポイントして［新しい項目の追加］をクリックします。

  2. ［新しい項目の追加］ダイアログ ボックスで、［テンプレート］ビューから［クラス］を選択します。

  3. ［名前］フィールドに「CeComparisonOperator」と入力し、［追加］をクリックします。

    Note注

    このクラスを Code ディレクトリに配置するように求められる場合があります。［はい］ボタンをクリックします。

  4. クラス署名で、ワード クラスを列挙に変更して、クラスを列挙に変換します。

    C# Windows プロジェクトでは、名前空間をプロジェクトの名前に変更することも必要です。

    Note注

    Visual Basic では、クラスの開始署名と終了署名の両方を列挙に変更してください｡

  5. 列挙はコンストラクタを持たないので、C# バージョンのコードで提供されているデフォルトの constructor メソッドを削除します。

  6. 列挙内に次の値を入力します。

    EqualTo
LessThan
GreaterThan
LessThan_or_EqualTo
GreaterThan_or_EqualTo
Not_EqualTo

    EqualTo,
LessThan,
GreaterThan,
LessThan_or_EqualTo,
GreaterThan_or_EqualTo,
Not_EqualTo

Web サイトで CeComparisonOperator 列挙から DropDownList コントロールに値を入力する

次の手順では、CeComparisonOperator 列挙を Web サイトまたは Windows プロジェクトの DropDownList コントロールにバインドする方法について説明します。次の手順のいずれかを完了します。

  1. Web フォームを開きます。

  2. ［表示］メニューの［コード］をクリックします。

  3. ConfigureCrystalReports() メソッドの Not IsPostBack 条件ブロック内で、選択式の文字列の宣言の前に、DropDownList コントロールの DataSource プロパティを CeComparisonOperator 列挙の値に設定します。

    selectOperatorList.DataSource =
System.Enum.GetValues(GetType(CeComparisonOperator))

    selectOperatorList.DataSource =
System.Enum.GetValues(typeof(CeComparisonOperator));

  4. ここで、SelectOperatorList DropDownList の DataBind() メソッドを呼び出して、値をコントロールにバインドします。

``` vb
selectOperatorList.DataBind()
```

``` csharp
selectOperatorList.DataBind();
```

Windows プロジェクトで CeComparisonOperator 列挙から DropDownList コントロールに値を入力する

  1. Windows フォームを開きます。

  2. ［表示］メニューの［コード］をクリックします。

  3. ConfigureCrystalReports() メソッド内で、選択式の文字列の宣言の前に SelectOperatorListComboBox の DataSource プロパティを CeComparisonOperator 列挙の値に設定します。

    selectOperatorList.DataSource =
System.Enum.GetValues(GetType(CeComparisonOperator))

    selectOperatorList.DataSource =
System.Enum.GetValues(typeof(CeComparisonOperator));

GetSelectedCompareOperator() ヘルパー メソッドを作成する

次に、GetSelectedCompareOperator() ヘルパー メソッドを作成して、選択したインデックスを、比較演算子記号を表す文字列として返します。

  1. クラスの最後に、文字列変数を返すプライベート ヘルパー メソッド GetSelectedCompareOperator() を作成します。
``` vb
Private Function GetSelectedCompareOperator() As String

End Function
```

``` csharp
private string GetSelectedCompareOperator()
{
}
```
  1. メソッド内で、CeComparisonOperator 列挙のメンバを参照し、比較演算子記号を文字列変数として返す "Select Case" [Visual Basic] または "switch" [C#] 文を作成します。
``` vb
Select Case selectOperatorList.SelectedIndex
Case CeComparisonOperator.EqualTo
return "="
Case CeComparisonOperator.LessThan
return "<"
Case CeComparisonOperator.GreaterThan
return ">"
Case CeComparisonOperator.LessThan_or_EqualTo
return "<="
Case CeComparisonOperator.GreaterThan_or_EqualTo
return ">="
Case CeComparisonOperator.Not_EqualTo
return "<>"
Case Else
return "="
End Select
```

``` csharp
switch ((CeComparisonOperator)selectOperatorList.SelectedIndex)
{
case CeComparisonOperator.EqualTo:
return "=";
case CeComparisonOperator.LessThan:
return "<";
case CeComparisonOperator.GreaterThan:
return ">";
case CeComparisonOperator.LessThan_or_EqualTo:
return "<=";
case CeComparisonOperator.GreaterThan_or_EqualTo:
return ">=";
case CeComparisonOperator.Not_EqualTo:
return "<>";
default:
return "=";
}
```

SelectionFormula プロパティに割り当てられている Customer Name の比較演算子を変更する

redisplay_Click() イベント メソッドでは、“より大きい”記号（“>”）が［顧客名］フィールドの選択に現在使用されています。次に、この記号を、DropDownList コントロールで選択した比較演算子に変更する方法を学習します。選択した記号は、GetSelectedCompareOperator() ヘルパー メソッドを呼び出すと、文字列として返されます。

  1. redisplay_Click() イベント メソッドの先頭で、GetSelectedCompareOperator() ヘルパー メソッドを呼び出し、その結果を文字列変数に割り当てます。

    Dim mySelectedOperator As String = GetSelectedCompareOperator()

    string selectedOperator = GetSelectedCompareOperator();

  2. 選択式の文字列変数用に、“より大きい”記号（“>”）を選択した演算子の文字列と置き換えます。

    Dim mySelectFormula As String = "{Customer.Last Year's Sales} >
" & lastYearsSales.Text _
& " AND Mid({Customer.Customer Name}, 1) " &
mySelectedOperator & " """ & customerName.Text & """"

    string selectFormula = "{Customer.Last Year's Sales} > " +
lastYearsSales.Text
+ " AND Mid({Customer.Customer Name}, 1) " + selectedOperator + "
\"" + customerName.Text + "\"";

CustomersBySalesName レポートの選択式をテストする

“前年度取引高”フィールドおよび“顧客名”フィールドに入力した値によって変更される選択式が作成されました。

これで、選択式のビルドとテストができます。

  1. ［ビルド］メニューの［ソリューションのビルド］をクリックします。

  2. ビルド エラーが発生した場合は、ここで修正します。

  3. ［デバッグ］メニューの［開始］をクリックします。

    1. ［LastYearsSales］ TextBox に「40000」と入力します。
    2. ［customerName］ TextBox に「Athens bicycle Co.」と入力します。
    3. DropDownList で、“LessThan”を選択します。
    4. ［レポートの再表示］をクリックします。

    Crystal レポートは、Alley Cat Cycles と Ankara Bicycle Company の 2 つの顧客レコードを表示します。

  4. Visual Studio に戻り、［停止］ボタンをクリックして、デバッグ モードを終了します。