方法 : Visual Studio がデータ バインド コントロールのキャプションを作成する方法をカスタマイズする
更新 : 2007 年 11 月
[データ ソース] ウィンドウから Windows アプリケーションのフォームに項目をドラッグする場合は、特別な配慮が必要です。複数の単語が連結されているキャプション ラベルの列名は、より判読しやすい文字列に再編成されます。このラベルの作成方法は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\8.0\Data Designers レジストリ キーの SmartCaptionExpression 値、SmartCaptionReplacement 値、および SmartCaptionSuffix 値を設定することによってカスタマイズできます。
注意 : |
---|
レジストリ エディタで作業する場合は、細心の注意を払う必要があります。レジストリを編集する前にバックアップを作成してください。レジストリ エディタで不適切な操作を行うと、重大な問題が発生して、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合もあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの不適切な使用によって発生した問題の解決は保証できません。問題が発生する可能性のあることを十分に認識したうえで利用してください。 サポート技術情報の文書 (https://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja-jp;256986) には、レジストリのバックアップ、編集、および復元の方法が記載されています。 |
スマート キャプションは、SmartCaptionExpression に入力される正規表現によって制御されます。詳細については、「正規表現 (Visual Studio)」を参照してください。
メモ : |
---|
このレジストリ キーは存在しないので、作成する必要があります。このレジストリ キーを追加すると、キャプション ラベルを制御する [データ ソース] ウィンドウの内部正規表現がオーバーライドされます。 |
レジストリ項目 |
説明 |
---|---|
SmartCaptionExpression |
目的のパターンに対応する正規表現です。 |
SmartCaptionReplacement |
SmartCaptionExpression に対応するグループの表示書式です。 |
SmartCaptionSuffix |
キャプションの最後に追加する文字列です (省略可能)。 |
以上の値がどのように連携するかを理解するために、[データ ソース] ウィンドウが使用する内部の既定の設定を確認してみます。
スマート キャプションの既定値
項目 |
既定値 |
説明 |
---|---|---|
SmartCaptionExpression |
(\\p{Ll})(\\p{Lu})|_+ |
小文字の後に大文字またはアンダースコアが続くパターンに一致します。 |
SmartCaptionReplacement |
$1 $2 |
$1 は正規表現の最初のかっこ内の文字列表現を表し、$2 は 2 番目のかっこ内の文字列表現を表します。置換後の表現は、最初の一致候補、スペース、そして 2 番目の一致候補です。 |
SmartCaptionSuffix |
: |
返す文字列に追加する文字を表します。たとえば、Company Name というキャプションは、このサフィックスによって Company Name: になります。 |
[データ ソース] ウィンドウのスマート キャプションの動作を変更するには
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックしてコマンド ウィンドウを開きます。
[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、「regedit」と入力して [OK] をクリックします。
HKEY_CURRENT_USER ノードを展開します。
Software ノードを展開します。
Microsoft ノードを展開します。
VisualStudio ノードを展開します。
8.0 ノードを右クリックし、「Data Designers」という [キー] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionExpression」という [文字列値] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionExpression」という [文字列値] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionSuffix」という [文字列値] を新規作成します。
[SmartCaptionExpression] 項目を右クリックし、[修正] をクリックします。
[データ ソース] ウィンドウが使用する正規表現を入力します。
[SmartCaptionReplacement] 項目を右クリックし、[修正] をクリックします。
正規表現に対応する表示パターンによって書式設定した置換文字列を入力します。
[SmartCaptionSuffix] 項目を右クリックし、[修正] をクリックします。
キャプションの最後に表示する文字列を入力します。
次回、[データ ソース] ウィンドウから項目をドラッグすると、指定した新しいレジストリを使用してキャプション ラベルが作成されます。
スマート キャプション機能をオフにするには
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックしてコマンド ウィンドウを開きます。
[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、「regedit」と入力して [OK] をクリックします。
HKEY_CURRENT_USER ノードを展開します。
Software ノードを展開します。
Microsoft ノードを展開します。
VisualStudio ノードを展開します。
8.0 ノードを右クリックし、「Data Designers」という [キー] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionExpression」という [文字列値] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionReplacement」という [文字列値] を新規作成します。
Data Designers ノードを右クリックし、「SmartCaptionSuffix」という [文字列値] を新規作成します。
[SmartCaptionExpression] 項目を右クリックし、[修正] をクリックします。
値として「(.*)」を入力します。これは、文字列全体に対応します。
[SmartCaptionReplacement] 項目を右クリックし、[修正] をクリックします。
値として「$1」を入力します。これによって、文字列は一致した値で置き換えられます。この場合は、文字列全体になるので変更はありません。
次回、[データ ソース] ウィンドウから項目をドラッグすると、キャプション ラベルは変更されずに作成されます。
参照
処理手順
方法 : Windows フォーム DataGridView コントロールにデータを表示する