ExcelLocale1033Proxy クラス (2007 System)
更新 : 2007 年 11 月
指定したネイティブな Microsoft Office Excel オブジェクトがロケール ID (LCID) 情報を Excel オブジェクト モデルに渡す方法を変更するメソッドを提供します。
名前空間 : Microsoft.Office.Tools.Excel
アセンブリ : Microsoft.Office.Tools.Common.v9.0 (Microsoft.Office.Tools.Common.v9.0.dll 内)
構文
'宣言
Public NotInheritable Class ExcelLocale1033Proxy
'使用
メンバにアクセスするために、静的クラスのインスタンスを宣言する必要はありません。
public static class ExcelLocale1033Proxy
解説
既定では、Excel 用の Visual Studio Tools for Office ソリューションはエンド ユーザーのロケール設定による影響を受けず、常にロケールが英語 (米国) であるものとして動作します。この動作は、ExcelLocale1033Attribute によって制御されます。
ExcelLocale1033Proxy クラスの Unwrap メソッドと Wrap メソッドを使用して、特定の Excel オブジェクト (Microsoft.Office.Interop.Excel 名前空間に定義されている型のオブジェクト) の動作を変更できます。詳細については、「さまざまな地域設定を使用した Excel のデータの書式設定」を参照してください。
Excel 2003
Excel 2003 では、ExcelLocale1033Attribute が true に設定されていると、ネイティブ Excel オブジェクトが正常に機能しないことがあります。これらの制限を回避するために、ExcelLocale1033Proxy クラスのメソッドを使用できます。詳細については、「さまざまな地域設定を使用した Excel のデータの書式設定」を参照してください。
Excel 2007
Excel 2007 では、ExcelLocale1033Attribute が true に設定されていると、ネイティブ Excel オブジェクトは予期したとおりに機能します。このため、ExcelLocale1033Proxy クラスのメソッドが Visual Studio Tools for Office ランタイムのバージョンに残されています。これらのメソッドは、Excel 2007 ソリューション (Microsoft Visual Studio Tools for the Microsoft Office system (version 3.0 Runtime)) で使用されます。Visual Studio Tools for Office ランタイムの詳細については、「Visual Studio Tools for Office Runtime の概要」を参照してください。
パフォーマンス
ExcelLocale1033Attribute が true に設定されていると、Visual Studio Tools for Office ランタイムはプロキシ オブジェクトにあるすべてのネイティブ Excel オブジェクトをラップするため、ネイティブ Excel オブジェクトに関連する特定の処理の速度が低下することがあります。このような場合は、(プロキシを使用せずに) Unwrap メソッドを使用して Excel オブジェクトを取得し、そのオブジェクトを使用して処理を実行することで、パフォーマンスを向上させることができます。このとき、Unwrap によって返されるオブジェクトは、ロケール ID 1033 ではなく、現在のスレッドのロケール ID を使用することに注意してください。
継承階層
System.Object
Microsoft.Office.Tools.Excel.ExcelLocale1033Proxy
スレッド セーフ
この型のすべてのパブリック static (Visual Basic では Shared) メンバは、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。
参照
参照
Microsoft.Office.Tools.Excel 名前空間