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ソース管理移行レポートの解釈

更新 : 2007 年 11 月

Web ブラウザを使用してソース管理移行レポートを表示できます。レポートは XML ファイルとして生成され、これらのファイルをユーザーに表示するには、.XSLT ファイルやグラフィック ファイルなどのサポート ファイルを使用します。

分析および移行レポート

レポートはセクションに分割され、一部のセクションはサブセクションに分割されます。エラー セクションおよび警告セクションは、移行中にエラーまたは警告が発生した場合にのみ表示されます。レポートの各セクションは縮小可能です。セクションを展開または縮小するには、セクション見出しのアイコンをクリックします。

分析と移行の両方のレポートで、セクションと内容はほとんど同じです。

レポートには、次の一覧に示すセクションを含めることができます。各セクションについて、このトピックでさらに詳しく説明します。

  • 概要   分析または移行の結果を要約します。

    ms252485.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    分析対象のアクションがすべて移行であるとは限らないため、分析されたアクションの数と移行されたアクションの数が異なる場合があります。移行以外のアクションには、アーカイブ、復元、パージ、破棄などがあります。

  • エラー   データ損失エラーの一覧が表示されます。

  • 警告   移行中のデータの損失など、移行または分析中に発生した問題に関する情報が表示されます。

  • ユーザー入力   ユーザーがコンバータに対して指定したコマンド ライン オプションが表示されます。

概要

次の表に、レポートの概要セクションのエントリを示します。

エントリ

説明

状態

移行または分析が成功したかどうかを示し、エラーまたは警告の数を表示します。エラーまたは警告の数をクリックすると、その詳細が表示されます。

移行の種類

移行が完全移行であったか増分移行であったかを示します。詳細については、「方法 : Team Foundation に段階的に移行する」を参照してください。

ソース管理

ソースの移行元または移行分析の実行対象であるソース管理プログラムの名前。

VSS の場所

この Visual SourceSafe データベースのパス。

Team Foundation Server (移行レポートのみ)

ソースが移行された Team Foundation Server。

移行済み/解析済みアクション

移行または分析されたアクションの数。

ファイルおよびフォルダ

移行されたファイルとフォルダの数。

検証済みおよび修正済みのピン設定されたバージョン

Visual SourceSafe のピン設定されたバージョンが Team Foundation バージョン管理 の PINNED ラベルのバージョンと一致するように固定する必要のあった項目の数。詳細については、「バージョンのマッチング」を参照してください。

検証済みおよび修正済みの最新 Tip バージョン

Visual SourceSafe の最新 Tip バージョンが Team Foundation Server の最新バージョンと一致するように固定する必要のあった項目の数。詳細については、「バージョンのマッチング」を参照してください。

開始時間

移行または分析の開始時刻。

終了時間

移行または分析の終了時刻。

合計時間

移行または分析を実行するのにかかった合計時間。

移行/分析の実行者

移行または分析を実行したユーザーのエイリアス。

移行済み/解析済みフォルダ

移行または分析されたフォルダの一覧を示します。

エラー

このセクションには、コンバータが分析中に警告できなかったことが原因で移行されなかったファイルとフォルダに関する情報が表示されます。分析または移行中にエラーが発生した場合、一部のファイルまたはフォルダは移行されませんでした。コンバータは、ファイルとフォルダ、または特定のバージョンのファイルとフォルダを常に移行または分析できるとは限りません。移行する Visual SourceSafe データベースが破損していたり、コンバータに未処理の問題があったりするためです。ファイルおよびフォルダの移行エラーは、VSS コンバータで未処理の問題があるために、ファイルまたはフォルダのバージョンをコンバータが移行または分析できない場合に生成されます。各エラー メッセージは、移行または分析中に見つかったエラーの簡単な説明を示します。

エラーは、移行されたデータベースが使用できないという意味ではありません。移行されなかったファイルを無視して、Team Foundation バージョン管理で移行済みのソースの使用を開始することもできます。詳細については、「移行エラー」を参照してください。

警告

このセクションには、既知の理由により Visual SourceSafe 内のデータを Team Foundation バージョン管理に移行できないために発生した、情報の損失または変更に関する情報が表示されます。警告は Visual SourceSafe と Team Foundation バージョン管理の機能の相違が原因で発生します。分析中に、コンバータは情報が損失する可能性があるという警告を表示します。ただし、Visual SourceSafe データベースの破損によるデータ損失の警告は表示しません。Visual SourceSafe データベースが破損すると、VSS エクスプローラまたは VSS コマンド ラインを使用してバージョンを取得することはできません。情報の損失を防ぐ措置を取ることも、情報の損失を受け入れてコンバータを実行することもできます。

各警告は、移行または分析中のデータ損失の可能性または実際のデータ損失の簡単な説明を示し、エラーの詳細を説明するドキュメントへのリンクも表示します。

ユーザー入力

ユーザー入力セクションは、変換の実行に使用したコマンド ライン オプションを示します。

エントリ

説明

コマンド ライン

移行または分析の実行に使用した完全なコマンド ライン エントリを示します。

コマンド ライン オプション

コマンド ラインで指定した各オプションの詳細を示します。

参照

概念

ソース管理移行レポートのメッセージ