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フェールオーバー アプリケーション層サーバーのアクティブ化

更新 : 2007 年 11 月

プライマリ データ層サーバーおよびアプリケーション層サーバーをセットアップした後で、Team Foundation のアプリケーション層サーバーにウォーム スタンバイ コンピュータを追加できます。

ウォーム スタンバイ コンピュータのセットアップに関する考慮事項

スタンバイ コンピュータのハードウェアおよびソフトウェア

スタンバイ コンピュータの構成は、プライマリ コンピュータの構成と対応している必要があります。2 つのコンピュータがまったく同一である必要はありませんが、スタンバイ コンピュータは、Team Foundation のシステム要件を満たしている必要があります。ウォーム スタンバイ コンピュータについても、プライマリ コンピュータと同じ必要条件を満たしたうえで、Team Foundation のインストール手順を同様に完了します。その後、両方のコンピュータのソフトウェアとユーザー アカウントに対して、更新を随時適用する必要があります。アプリケーション層のスタンバイ コンピュータの構成の詳細については、「Team Foundation Server の可用性の実現」を参照してください。

ウォーム スタンバイ コンピュータをいつでも確実に使用できるようにするために、プライマリ コンピュータに合わせてウォーム スタンバイ コンピュータを定期的に更新する必要があります。プライマリ コンピュータで実行する更新は、ウォーム スタンバイ コンピュータでも繰り返す必要があります。たとえば、すべてのシステム更新、ソフトウェア更新プログラム、およびアクセス許可の変更は、ウォーム スタンバイ コンピュータでも実行する必要があります。

ネットワーク アダプタの構成

フェールオーバーがクライアントに及ぼす影響をできるだけ小さくするために、プライマリとスタンバイの両方のアプリケーション層コンピュータでクライアントが同じホスト名を使用できるように、ネットワーク アダプタを構成する必要があります。アダプタを構成する方法は多数ありますが、このドキュメントでは次の 2 つの方法を説明します。

  • DNS ホストの更新 (オプション 1 - DNS)   プライマリ Team Foundation アプリケーション層サーバーの IP アドレスを使用して DNS ホスト (A) レコードが作成されます。仮想 Team Foundation Server アプリケーション層サーバーへの要求は、DNS によってプライマリ アプリケーション層サーバーの IP アドレスに解決されるため、Team Foundation Server アプリケーション層のどちらのサーバーにも特別なネットワーク構成は必要ありません。ドメイン管理者は、フェールオーバー中に DNS ホスト エントリを更新して、新しいプライマリ Team Foundation Server アプリケーション層サーバーにトラフィックをリダイレクトする必要があります。

  • 専用 IP (DIP) アドレス (オプション 2 - DIP)   この構成では、3 つの静的な IP アドレスが必要です。仮想 Team Foundation Server アプリケーション層サーバー名を専用 IP アドレスの 1 つにマップする DNS ホスト レコードは、ドメイン管理者が作成します。この静的 IP アドレスおよび未使用のアドレスの 1 つは、プライマリ Team Foundation Server アプリケーション層サーバーのネットワーク接続の TCP/IP プロパティで手動で設定します。スタンバイ Team Foundation Server アプリケーション層サーバーは、残りの静的 IP アドレスを使用して構成します。Team Foundation Server 管理者は、仮想 Team Foundation Server アプリケーション層サーバーが使用する静的 IP アドレスに対する要求に応答するために、フェールオーバー中に新しいプライマリ アプリケーション層サーバーのネットワーク設定を変更します。

エラーの検出

クライアント アプリケーションは、仮想サーバー名を使用してプライマリ アプリケーション層に接続します。プライマリ アプリケーション層は、データ層サーバーに接続しています。システム管理者は、エラーが発生した場合にリセットしてウォーム スタンバイ サーバーをアクティブにするタイミングを手動で判断する必要があります。

ウォーム スタンバイ サーバーのアクティブ化

プライマリ サーバーで障害が発生した場合、ウォーム スタンバイ サーバーを手動でアクティブにするための手順を実行する必要があります。この手順を容易にするために、Team Foundation には TFSAdminUtil ユーティリティの ActivateAT コマンドが用意されています。このコマンドは、次の処理を実行します。

  • ウォーム スタンバイ サーバーで Web サービスを起動します。

    スタンバイ アプリケーション層サーバーがアクティブになると、元のサーバーはオフラインになります。

  • ウォーム スタンバイ コンピュータ名を Team Foundation 統合データベースに登録します。

  • ウォーム スタンバイ アプリケーション層サーバーをアクティブなデータ層サーバーに接続します。

  • 正しいアプリケーション層サーバーが正しいデータ層サーバーに接続されているかどうかを検証します。

スタンバイ サーバーをアクティブにする方法の詳細については、「方法 : フェールオーバー アプリケーション層サーバーをアクティブにする」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : フェールオーバー アプリケーション層サーバーをアクティブにする

概念

Team Foundation Server の可用性の実現

参照

ActivateAt コマンド

その他の技術情報

データの管理