次の方法で共有


Sid コマンド

更新 : 2007 年 11 月

すべての、または指定した登録済みセキュリティ識別子 (SID: Security Identifier) を更新または一覧表示するには、Sid を使用します。

必要なアクセス許可

Sid コマンドを使用するには、Team Foundation アプリケーション層コンピュータの Team Foundation Administrators セキュリティ グループのメンバであり、Team Foundation データ層コンピュータの SQL Server の sysadmin セキュリティ グループのメンバである必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

ms253054.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

管理資格情報を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーに対してこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプトを開く必要があります。昇格した特権のコマンド プロンプトを開くには、[スタート] をクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。

TFSAdminUtil Sid [/noprompt | /i] [/Change source target] [account]

パラメータ

引数

説明

source

/Change オプションと共に使用して、source で指定されたドメインまたはワークグループ内のコンピュータの Team Foundation Server 統合データベースに現在含まれているユーザーの SID を変更するように Sid コマンドに指示します。

target

/Change オプションと共に使用して、target で指定されたドメインまたはワークグループ内のコンピュータの Active Directory にある SID を変更するように Sid コマンドに指示します。

account

/Change オプションと共に使用して、account で指定されたアカウントの SID を更新するようにコマンドに指示します。

account 引数は、ユーザー名の形式で指定する必要があります。たとえば、domain/username とします。

オプション

説明

/Change

Team Foundation Server データベース内の SID を Windows の SID と同期します。2 つの SID が異なる場合は、すべて (/All の場合) または特定のユーザー アカウント account の Team Foundation Server SID を更新します。

/Change が指定されていない場合、Sid コマンドは既定で SID の一覧を表示します。

解説

ms253054.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

Team Foundation Server データ層サーバーのデータベースをバックアップすることをお勧めします。

Team Foundation Server では、ユーザーを識別してアクセス許可と関連付ける際に SID が使用されます。Team Foundation バージョン管理は、ユーザーの SID が authenticationKey として登録される ID テーブルにユーザーの情報を保存します。

TFSAdminUtil Sid コマンドは管理者によって使用され、ユーザーの名前変更、または別のコンピュータへの Team Foundation の再インストールに応じてユーザー アカウントを更新します。たとえば、管理者が新しいコンピュータに Team Foundation インストールを移動する場合、次の手順を実行する必要があります。

  1. データ バックアップを復元し、アプリケーション層を作成します。

  2. TFSAdminUtil Sid コマンドを使用して、すべてのアカウントを一覧表示します。

  3. 手順 2. で生成された一覧を使用して、すべてのユーザー アカウントを作成します。

  4. TFSAdminUtil Sid /Change source target コマンドを実行して、Team Foundation Server 内のユーザー アカウントの SID を更新します。

    これにより、ユーザー アカウントは以前のアクセス許可と所有権をすべて維持できます。

    ms253054.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    Sid コマンドを使用すると、Team Foundation Server を Active Directory と同期するまで予期しない動作が起きることがあります。移行されたユーザーは、Sid コマンドの実行後、最低 1 時間はシステムを使用しないことをお勧めします。

使用例

TFSAdminUtil ユーティリティの Sid コマンドに、"アカウント名"、"検索結果"、および "Windows SID に相当" の 3 列を一覧表示するように指示するコマンドを次に示します。SID が検出され一致した場合は、"検索結果" および "Windows SID に相当" のエントリに "True" が入ります。

>TFSAdminUtil.exe Sid

参照

その他の技術情報

Team Foundation Server コマンド ライン ツールの使用方法

Team Foundation Server の管理

Team Foundation Server のサービスおよびサービス アカウントの管理