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方法 : Team Foundation Server をバックアップする

更新 : 2007 年 11 月

ここでは、Team Foundation のデータ層サーバー上のデータをバックアップする手順について説明します。Team Foundation のアプリケーション層サーバーのバックアップを開始する前に、Reporting Services の暗号化キーをバックアップします。詳細については、「方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする」を参照してください。

ms253070.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

SQL Server Management Studio を使用すると、個々のデータベースをバックアップできます。ただし、このようなバックアップを復元すると、予期せぬ結果が生じる場合があります。これは、データベースが相互に関連しているため、古いバージョンを復元するおそれがあるためです。データベースのバックアップ方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「データベースの復旧モデルの選択」(SQL Server 2005 の場合) または「SQL Server のバックアップと復元のストラテジの概要」(SQL Server 2008 の場合) を参照してください。

次の表に、Team Foundation Server データベースを示します。

データベース

説明

ReportServer

Reporting Services のデータベースです。Reporting Services のレポートとレポート設定が格納されています。

ReportServerTempDB

Reporting Services の一時データベースです。Reporting Services の特定のレポートの実行に使用される情報を一時的に格納するために使用されます。

STS_Config_TFS または WSS_Config

SharePoint 製品とテクノロジ の構成データベースです。コンテンツ データベース、サイト テンプレート、カスタム Web パーツ、および SharePoint サーバー管理の他の設定を含めて、すべてのサイトのリストが格納されています。

STS_Content_TFS または WSS_Content

SharePoint 製品とテクノロジ のコンテンツ データベースです。チームの SharePoint サイトの実際のコンテンツが格納されています。

ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :
SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。

TfsBuild

ビルド データベースです。Team Foundation ビルド データおよび発行されたテスト結果が格納されています。

TfsIntegration

登録データベースです。プロジェクト、区分、イテレーション、およびその他の登録データが格納されています。

TfsVersionControl

Team Foundation バージョン管理データベースです。

TFSWarehouse

Analysis Services データベースです。Reporting Services が使用するウェアハウスをビルドするためのデータが格納されています。

ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :
データベースはバックアップできますが、ウェアハウスは、復元された TFSWarehouse データベースからビルドし直す必要があるため、バックアップされません。

TfsWorkItemTracking

Team Foundation 作業項目トラッキング データベースです。

TfsWorkItemTrackingAttachments

Team Foundation 作業項目トラッキングの添付ファイルのデータベースです。

TfsActivityLogging

履歴データベースです。すべての Team Foundation Server Web サービス要求のログが格納されています。

ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :
このデータベースは Team Foundation Server の操作に必要ではないため、バックアップは省略できます。

ここでは、フル バックアップまたは増分バックアップを実行するメンテナンス プランの作成方法について説明します。両方の種類のバックアップを実行する場合は、次に示す手順を、1 回はフル バックアップ用、もう 1 回は増分バックアップ用に、2 回実行する必要があります。詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップの作成」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。

ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

データを最大限に保護するには、増分バックアップとは別にフル バックアップをスケジュールします。

次の手順では、Team Foundation Server のすべてのデータベースに対してメンテナンス プランを使用してバックアップをスケジュールすることを前提とします。バックアップおよび復元を手動で実行する方法や個々のデータベースに対して実行する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Team Foundation データ層サーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバである必要があります。これに加えて、Team Foundation データ層サーバーの SQL Server System Administrator セキュリティ グループのメンバであるか、SQL Server のバックアップの実行とメンテナンス プランのアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

バックアップは、必ずセキュリティ保護された場所に保存してください。バックアップした同じサーバーにバックアップ ファイルを保存することは避けてください。

SQL Server 2008 でメンテナンス プランを作成するには

  1. データ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をクリックし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーの種類] ボックスの [データベース エンジン] を選択し、サーバーの正しいサーバー名および認証方式を選択することによって、データ層のサーバーに接続します。SQL Server から入力を求められたら、[ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を指定し、[接続] をクリックします。

  3. SQL Server Management Studio で、[管理] ノードを展開し、[メンテナンス プラン] を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード] を選択します。

  4. メンテナンス プラン ウィザードの開始ページで、[次へ] をクリックします。

  5. [対象サーバーの選択] ページの [名前] ボックスに、メンテナンス プランの名前を入力します。

    • たとえば、フル バックアップには TfsFullDataBackup という名前を指定します。

    • たとえば、増分バックアップには TfsIncrementalDataBackup という名前を指定します。

  6. SQL Server の正しいサーバー名と認証方式を選択します。SQL Server から入力を求められたら、[ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を入力し、[次へ] をクリックします。

  7. [メンテナンス タスクの選択] ページで、実行するメンテナンス タスクを選択し、[次へ] をクリックします。

    • フル バックアップを完了するには、[データベースのバックアップ (完全)] を選択します。

    • 増分バックアップの場合は、[データベースのバックアップ (トランザクション ログ)] を選択します。

  8. [メンテナンス タスクの順序を選択] ページの [次へ] をクリックします。

    このダイアログ ボックスのオプションの詳細については、F1 キーを押して、ダイアログ ボックス固有のヘルプを参照してください。また、SQL Server オンライン ブックで「メンテナンス プラン ウィザード」を検索してください。

    ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    バックアップ ファイルは安全な別のコンピュータに格納します。

  9. [データベースのバックアップ タスクの定義] ページで、下向き矢印をクリックし、[すべてのデータベース] をクリックします。次に、[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  10. [プランのプロパティを選択] ページの [変更] をクリックします。

  11. [新しいジョブ スケジュール] ダイアログ ボックスで、[名前] にバックアップ ジョブの名前を入力します。

    たとえば、フル バックアップには ScheduledFullBackup という名前を指定します。または、増分バックアップには、ScheduledIncrementalBackup という名前を指定します。

    ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    [スケジュールの種類] は [定期的] のまま、[有効] チェック ボックスはオンのままにします。

  12. バックアップ プランの [頻度] オプションと [一日のうちの頻度] オプションには目的の値を設定しますが、[実行時間] は [終了日なし] のままにします。[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    ms253070.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    通常、フル バックアップと増分バックアップの開始時間は交互に設定します。

  13. [レポート オプションの選択] ページで、目的のレポート配布オプションを選択し、[次へ] をクリックします。

  14. [完了] をクリックして、メンテナンス プランの作成を終了します。

    SQL Server により、メンテナンス プランで指定されたデータベースに対し、指定された頻度でバックアップが実行されます。

SQL Server 2005 でメンテナンス プランを作成するには

  1. データ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。

  3. [サーバー名] ボックスで、適切なサーバーをクリックまたは入力します。

  4. [認証] ボックスで、適切なスキームをクリックします。

  5. [ユーザー名] ボックスに、有効なアカウントのユーザー名を入力します。

  6. SQL Server から要求された場合は、[パスワード] ボックスにアカウントのパスワードを入力して、[接続] をクリックします。

  7. [管理] ノードを展開し、[メンテナンス プラン] を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード] をクリックします。

  8. メンテナンス プラン ウィザードの開始ページで、[次へ] をクリックします。

    [プランのプロパティを選択] ページを開きます。

  9. [名前] ボックスにメンテナンス プランの名前を入力し、[タスクごとに個別のスケジュールを使用する] をクリックして、[次へ] をクリックします。

    • たとえば、フル バックアップには TfsFullDataBackup という名前を指定します。

    • たとえば、増分バックアップには TfsIncrementalDataBackup という名前を指定します。

  10. [メンテナンス タスクの選択] ページで、実行する 1 つ以上のメンテナンス タスクのチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

    • 完全バックアップを完了するには、[データベースのバックアップ (完全)] チェック ボックスをオンにします。

    • 増分バックアップを完了するには、[データベースのバックアップ (差分)] チェック ボックスをオンにします。

    • トランザクション ログのバックアップを完了するには、[データベースのバックアップ (トランザクション ログ)] チェック ボックスをオンにします。

  11. [メンテナンス タスクの順序を選択] ページが表示されたら、[次へ] をクリックします。

    このページのオプションの詳細については、F1 キーを押すか、SQL Server Books Online で「メンテナンス プラン ウィザード」を検索してください。

    [データベースのバックアップ タスクの定義] ページが表示されます。

  12. [データベース] ボックスの一覧で、バックアップするデータベースをクリックし、[OK] をクリックします。

  13. [スケジュール] の [変更] をクリックします。運用上のニーズに最も適したスケジュールの種類、頻度、タスク期間を指定し、[OK] をクリックします。

  14. 情報を確認して、[次へ] をクリックします。

  15. 複数のメンテナンス タスクを指定した場合は、各タスクに対して前の 3 つの手順を繰り返します。

  16. [レポート オプションの選択] ページで、レポートの配布に必要なオプションを指定し、[次へ] をクリックします。

  17. [完了] をクリックして、メンテナンス プランの作成を終了します。

    [メンテナンス プラン ウィザードの進行状況] ページに、プランの作成の進行状況に関する情報が表示されます。

    SQL Server では、メンテナンス プランに指定されたデータベースが、指定した頻度に従ってバックアップされます。バックアップの予定時刻を指定しなかった場合は、メンテナンス プランを右クリックして [実行] をクリックすると、いつでもバックアップを作成できます。

参照

処理手順

方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする

概念

方法 : Team Foundation のデータを復元する

その他の技術情報

データの管理

Team Foundation Server のデータ層サーバーの管理

Team Foundation Server の管理