データ ウェアハウスとの同期のスケジュール
更新 : 2007 年 11 月
Team Foundation Server では、Reporting Services で使用する OLAP データベースとリレーショナル データベースとの間の同期をスケジュールできます。ここでは、データ ウェアハウスの編成およびさまざまなトポロジの同期について簡単に説明します。
データ ウェアハウスの編成
データ ウェアハウスは、スター スキーマとして編成されたリレーショナル データベースであり、そこから OLAP データベースが派生しています。OLAP データベースを使用すると、クライアントからのリアルタイムな情報を実際に格納しているリレーショナル データベースのパフォーマンスを損なわずに、レポート ツールが派生情報にアクセスできます。
ウェアハウスには、各 Team Foundation ツールによって得られたいくつかの種類のファクトがプライマリ リレーショナル テーブルとして格納され、そのテーブルから得られた OLAP データベースのキューブとして格納されます。テーブルの各ファクトには、詳細、ディメンション、および測定があります。
詳細 詳細は、OLAP のキューブではなく、リレーショナル データベースのプライマリ ファクト テーブルに表示される列です。たとえば、作業項目のタイトルは、主に一覧レポートに使用される長い文字列です。
ディメンション ディメンションは、レポートのデータをスライスするために使用されるプロパティです。たとえば、作業項目ファクトのディメンションには、種類と状態があります。ディメンションは、プライマリ ファクト テーブルからディメンション テーブルへの外部キー参照を持つテーブルとしてリレーショナル データベースに表示されます。すべてのファクトには、チーム プロジェクトがウェアハウス内のデータをスライスするために使用できるプロジェクト ディメンションがあります。
測定 測定は、集計 (つまり、計数、追加など) されたプロパティであり、レポートに定量値を提供します。たとえば、ソース コード管理ツールによって提供される CodeChurn キューブには、LinesAdded、LinesRemoved、および LinesChanged の各測定が含まれます。測定は、プライマリ ファクト テーブルの列として表示されます。
同期
プロセス テンプレートに対して行った変更については、各データの読み込み時に更新が発生します。既定では、データ ウェアハウスは 1 時間ごとに更新されます。
OLAP データベースからレポート ツールに渡される派生情報の更新頻度を制御できます。更新スケジュールは、システムのニーズに応じて異なります。詳細については、「方法 : データ ウェアハウスの処理間隔を設定する」を参照してください。