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方法 : バージョン管理対象のファイルへのアクセスを削除する

更新 : 2007 年 11 月

Team Foundation 管理者として、バージョン管理の対象であるファイルへのアクセスを削除することが必要になる場合があります。たとえば、だれかがウイルスに感染したファイルをチェックインした場合などです。バージョン管理ファイルを完全に破棄することもできます。詳細については、「方法 : バージョン管理ファイルを破棄する」を参照してください。

次の手順では、ユーザー インターフェイスまたは tf コマンド ライン ユーティリティを使用してファイルを削除する方法を詳細に説明します。アクセスの削除は、問題のあるバージョンを問題のないバージョンで上書きして、問題のないバージョンをデータベースに追加することによって行います。読み取り/書き込みアクセス許可を設定することにより、そのファイルがソース管理エクスプローラに表示されないようにできます。

ms400718.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

ファイルは削除済み状態でデータベースに残りますが、そのファイルの行をデータベースから直接削除しないでください。これを行うと、予期しない結果が発生する場合があります。

ms400718.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

バージョン管理を行っているファイルまたはフォルダについて、サービス アカウント セキュリティ グループの [読み取り] のアクセス許可を解除すると、VersionControl.Adapter でそのファイルまたはフォルダを読み取れなくなることがあります。バージョン管理情報をデータ ウェアハウスに読み込めない場合、アダプタは、アプリケーション層のイベント ログに、"サービス アカウントには、この変更セットを取得するアクセス許可がない可能性があります" のようなエラー メッセージを記録します。ファイルまたはフォルダからのバージョン管理情報がないと、データ ウェアハウスおよびそれ以降のバージョン管理レポートには、正確でない部分が生じる可能性があります。

必要なアクセス許可

Team Foundation バージョン管理のファイルへのアクセスを削除するには、Team Foundation 管理者グループに属している必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

バージョン管理の対象であるファイルへのアクセスを削除するには

  1. Visual Studio の [表示] メニューで、[その他のウィンドウ] をクリックし、[ソース管理エクスプローラ] をクリックします。

  2. 削除するファイルを探してチェックアウトします。詳細については、「方法 : バージョン管理された項目をチェックアウトして編集する」を参照してください。

  3. [チェックアウト] ダイアログ ボックスで、適切なファイルが選択されていることを検証し、[ロックの種類の選択] のオプションの [チェックアウト] をクリックします。

  4. 新しいファイルを作成し、最新バージョンに上書きするファイルと同じ場所に、同じ名前と拡張子を指定して保存します。

  5. ファイルをチェックインします。詳細については、「方法 : 保留中の変更をチェックインする」を参照してください。

    ms400718.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    コンピュータ上にそのファイルのローカル コピーを保持しているクライアントがいる場合は、必要に応じ、そのクライアントが必ずソリューション エクスプローラでファイルへの参照を削除し、クライアント コンピュータ上のファイルのコピーを手動で削除するように対策を講じる必要があります。

  6. ファイルを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、ファイルの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。[プロパティ] ダイアログ ボックスで、[セキュリティ] タブをクリックし、[セキュリティ設定の継承] ボックスをオフにします。

  7. Team Foundation 管理者以外の各ユーザーおよびグループについて [拒否] をクリックします。

  8. [OK] をクリックします。これで、管理者以外のユーザー用のファイルがソース管理エクスプローラから削除されます。

コマンド ラインによるファイルへのアクセスを削除するには

  1. コマンド ラインを開き、tf ユーティリティの CheckOut コマンドを使用して、削除するファイルの書き込み可能バージョンを取得します。次のように入力します。

    tf checkout myfile.cs

  2. 新しいファイルを作成し、削除するファイルを上書きします。

  3. CheckIn コマンドを使用して、データベース内にあるそのファイルのバージョンを置き換えます。

    たとえば、次に示すように、管理者がファイルを上書きしたこと、およびアクセスが許可されていないことを示すコメントを追加する必要がある場合などに、これを行います。

    tf checkin /comment:"Overwrote bad file and denied permissions."

  4. permission コマンドを /deny オプションと共に使用して、そのファイルに対するユーザーまたはグループのアクセス許可を変更します。

    たとえば、次のコマンドを使用すると、ファイルに対する ADATUM ドメインのグループの読み取りアクセス許可を拒否できます。

    tf permission /inherit:no myfile.cs

    tf permission /deny:read myfile.cs /group:ADATAUM\Group1 ADATAUM\Group2 myfile.cs

参照

処理手順

方法 : Team Foundation のバージョン管理に対するアクセスを制御する